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JAPAN RUGBY LEAGUE ONEジャパンラグビーリーグワン

第8節
2023
2.18SAT
14:30
パロマ瑞穂ラグビー場(愛知県)
21
7 前半 10
14 後半 8
18
T G PT PG DG T G PT PG DG
1 1 0 0 0 前半 1 1 0 1 0
2 2 0 0 0 後半 1 0 0 0 1
ゲームレポート

試合経過

  • トライ
  • コンバージョンゴール
  • ペナルティゴール
  • ドロップゴール
  • 入替・交替
  • ゴール失敗
  • イエローカード
  • レッドカード
トヨタヴェルブリッツ なし
22'0-5フェトゥカモカモ・ ダグラス
23'0-7金井 大雪
32'0-10金井 大雪
37'0-10金井 大雪
髙橋 汰地40'5-10
ティアーン・ファルコン42'7-10
前半終了
ウィリー・ルル―8'12-10
9'12-10上田 聖→當眞 琢
ティアーン・ファルコン9'14-10
茂野 海人→福田 健太11'14-10
15'14-10新井 望友→佐藤 耀
22'14-10マリティノ・ ネマニ→ティム ベネット
22'14-10尾又 寛汰→タンゲレ・ ナイヤラボロ
22'14-10久保 優→瀧澤 直
ロブ・トンプソン→バティリアイ・ツイドラキ22'14-10
姫野 和樹→フェツアニ ラウタイミ22'14-10
木津 悠輔→淺岡 俊亮22'14-10
24'14-15亀井 亮依
25'14-15金井 大雪
淺岡 俊亮26'14-15
28'14-18レメキロマノ ラヴァ
34'14-18ニック・ フィップス→田中 史朗
34'14-18山極 大貴→ルーク・ ポーター
ヴィリアメ・ツイドラキ→ヘンリー ジェイミー34'14-18
福田 健太35'19-18
36'19-18フェトゥカモカモ・ ダグラス→細田 佳也
ティアーン・ファルコン36'21-18
後半終了

メンバー

  • IN
  • OUT
  • CAPTAIN

スターティングメンバー

トヨタヴェルブリッツ なし
FW1三浦 昌悟FW1久保 優
2延山 敏和2新井 望友
3木津 悠輔3上田 聖
4秋山 大地4山極 大貴
5西村 龍馬5ジェイク・ ボール
6ピーターステフ・デュトイ6フェトゥカモカモ・ ダグラス
7古川 聖人7亀井 亮依
8姫野 和樹8アセリ マシヴォウ
HB9茂野 海人HB9ニック・ フィップス
10ウィリー・ルル―10金井 大雪
TB11ヴィリアメ・ツイドラキTB11尾又 寛汰
12チャーリー・ローレンス12クリスチャン ラウイ
13ロブ・トンプソン13マリティノ・ ネマニ
14髙橋 汰地14杉本 悠馬
FB15ティアーン・ファルコンFB15レメキロマノ ラヴァ

リザーブメンバー

16百地 龍之介16佐藤 耀
17崔 凌也17瀧澤 直
18淺岡 俊亮18當眞 琢
19吉田 杏19細田 佳也
20フェツアニ ラウタイミ20ルーク・ ポーター
21福田 健太21田中 史朗
22バティリアイ・ツイドラキ22ティム ベネット
23ヘンリー ジェイミー23タンゲレ・ ナイヤラボロ

ゲームレポート

GR東葛戦マッチレポート

試練の6連戦、始まる。

初戦は残り4分で逆転勝ち。

 1週の休みを挟んで再開されたリーグワン。これから3月最終週まで、6週連続で試合が続くサバイバルレースの幕が開いた。

 トヨタヴェルブリッツは2月18日、パロマ瑞穂ラグビー場でグリーンロケッツ東葛(GR東葛)と対戦。後半35分に逆転する苦しい展開となったが、21-18で3勝目を挙げた。

       ●

 春の気配を感じさせる雨の中の試合。トヨタはウィリー・ルルーが初めて10番で先発。ティアーン・ファルコンが入れ替わって15番に入る布陣となった。

 キックオフ直後から20分間、エリアで圧倒していたトヨタ。何度も相手ゴールライン寸前に迫るものの、ミスと相手防御の粘りに、得点に繋がらない。ひとつトライを取れれば、トヨタにほとばしるだろう試合の流れは、せき止められているうちに、少しずつ相手に傾いていく。

 20分、トヨタはスクラムで反則。GR東葛はタッチキックを選択し、トヨタのゴール前に迫ると、ラインアウトモールでトライ。ここまで1勝6敗のGR東葛だが、ゴール前の防御とモールに強みを絞り、勢いを盛り返していった。

 次第にトヨタに反則が目立ち始め、攻めても地域を戻されることが増えていく。32分にはPGを追加され、0-10とリードを許す。

このまま折り返すかという前半終了間際、嫌な流れを断ち切ったのは、両WTbだった。自陣10㍍のスクラムから、辛抱強くフェイズを重ねて前進。相手陣に入って左WTbヴィリアメ・ツイドラキがブレイク。最後はファルコンからパスを受けた右WTB髙橋汰地が、相手FBレメキ・ロマノラヴァのタックルを受けながらダイブ。片手でボールを抑えた。ファルコンが難しいコンバージョンを確実に決め、7-10と差を詰めての折り返しとなった。

「チャンスが来たので、WTbとしてトライを取り切るのが大事だと。(ダイビングトライは)練習したわけではないですけど(笑)、咄嗟にできました」(髙橋)

 限られたチャンスで必ずとりきる、WTBの役割を全うしたトライだった。

 髙橋のトライで息を吹き返したトヨタは後半8分、ルルーのトライで14-10と逆転する。相手キックをキャッチしたルルーがカウンター。これも我慢強く繋ぎ、CTBロブ・トンプソン、SH茂野海人と繋ぎ、サポートしていたルルーがインゴールへ。天性の読みが光ったトライだった。

 だがその後もGR東葛のモールに苦しみ、24分にはラインアウトモールでトライを許し、再び14-15と追う立場に。28分にはDGを決められ、差は4点に。26分には交代出場したPR淺岡俊亮が危険なプレーでシンビンとなる。

 重苦しい雰囲気を打ち破ったのは、

後半22分に交代出場で入ったNO8フェツアニラウタイミ。第5節のBL東京戦で負傷。この日が復帰戦となった背番号20はHL付近で相手キックをキャッチすると、壁をぶち抜くようなカウンター。すかさずSOルルーがフォロー、WTB髙橋が前に進め、最後はSH福田健太が相手防御を破って中央に飛び込んだ。ファルコンのコンバージョンも決まり、残り4分で21-18と再逆転。最後はFWがボールをキープして逃げ切った。

 苦戦を招いた一因は、ペナルティの多さ。反則数は相手8に対し、トヨタは14。ゲームキャプテンを務めたFLピーターステフ・デュトイが、久保修平レフリーに確認する場面もしばしば見られた。実際に首をかしげる判定もあり、冷静さを保つことが試された試合でもあった。

 会見でベン・へリングHCは「個人としてもフラストレーションを感じた試合。プレーしたいレベルで試合ができたとは思っていない」と厳しいコメント。デュトイは「今日の課題と収穫はディシプリン。この先、強い相手と対戦するときにディシプリンが大事になってくる」

 第4節・埼玉WK戦以来の復帰となったNO8姫野和樹共同キャプテンも「ずっと後手後手だったけど、勝ち切った。そこだけは良かった。今日は喜んで、反省するところはしっかり反省して、明日から再スタートを切る」

勝って反省できたことが何よりの収穫だろう。

この試合では2年目のHO延山敏和がデビューを果たした。延山はフィールドプレーで強さを発揮、前半7分にはゴール寸前まで抜けた場面も。「スクラムは安定していましたが、ラインアウトはジャンパーとの息が合わないと捕れない。まだまだ課題」と振り返った。

 次週、ホーム3連戦のラストの相手は横浜キヤノンイーグルス。昨年、氷雨の秩父宮で9-20と逆転負けを喫している。この試合で出た課題の修正力が試される。

①試合前、2月14日に逝去されたトヨタ自動車株式会社名誉会長、豊田章一郎氏に黙祷

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②プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたWTBヴィリアメ・ツイドラキ

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③前半終了間際、嫌な流れを断ち切るトライを挙げたWTB髙橋汰地

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④デビュー戦、80分フル出場したHO延山敏和

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⑤オフロードパスに、キックも披露。

マルチぶりを見せたFLピーターステフ・デュトイ

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