試合経過
- トライ
- コンバージョンゴール
- ペナルティゴール
- ドロップゴール
- 入替・交替
- ゴール失敗
- イエローカード
- レッドカード
T | G | PT | PG | DG | T | G | PT | PG | DG | |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 前半 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 後半 | 4 | 3 | 0 | 1 | 0 |
FW | 1 | 三浦 昌悟 | FW | 1 | 岡部崇人 | |||||
2 | 彦坂 圭克 | 2 | 庭井祐介 | |||||||
3 | 木津 悠輔 | 3 | 津嘉山廉人 | |||||||
4 | 秋山 大地 | 4 | マックス・ダグラス | |||||||
5 | マイケル・アラダイス | 5 | ミッチェル・ブラウン | |||||||
6 | ピーターステフ・デュトイ | 6 | シオエリ・ヴァカラヒ | |||||||
7 | 姫野 和樹 | 7 | 嶋田直人 | |||||||
8 | フェツアニ ラウタイミ | 8 | シオネ・ハラシリ | |||||||
HB | 9 | 茂野 海人 | HB | 9 | ファフ・デクラーク | |||||
10 | ウィリー・ルル― | 10 | 田村優 | |||||||
TB | 11 | ヴィリアメ・ツイドラキ | TB | 11 | 竹澤正祥 | |||||
12 | マレ・サウ | 12 | 梶村祐介 | |||||||
13 | チャーリー・ローレンス | 13 | ジェシー・クリエル | |||||||
14 | 髙橋 汰地 | 14 | イノケ・ブルア | |||||||
FB | 15 | ティアーン・ファルコン | FB | 15 | 小倉順平 | |||||
16 | 延山 敏和 | 16 | 川村慎 | |||||||
17 | 竹井 勇二 | 17 | 安昌豪 | |||||||
18 | 淺岡 俊亮 | 18 | 杉本達郎 | |||||||
19 | 吉田 杏 | 19 | コリー・ヒル | |||||||
20 | ウィリアム・トゥポウ | 20 | 杉永亮太 | |||||||
21 | 福田 健太 | 21 | 山菅一史 | |||||||
22 | ロブ・トンプソン | 22 | 南橋直哉 | |||||||
23 | ヘンリー ジェイミー | 23 | エスピー・マレー | |||||||
第9節マッチレポート
横浜Eに黒星。
「同じ絵」は見えているか
リーグワン第9節は2月25日、パロマ瑞穂ラグビー場で行われ、トヨタヴェルブリッツは横浜キヤノンイーグルス(横浜E)に7-39で敗れ、通算成績を3勝6敗とした。
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シーズン折り返しとなる9試合目。
快晴の下、パロマ瑞穂ラグビー場には5681人の観客が詰めかけた。4位の横浜Eに対し、トヨタはバックファイブを大型化、NO8でフェツアニ ラウタイミが先発と、フィジカルに主眼を置いたメンバー編成。7㍍の強風が吹きつける中、コイントスで勝ち、風上を選択する。
序盤、トヨタが接点で優位に立つ。7分にFBティアーン・ファルコンが自陣から60㍍のロングPGを狙うが、届かず。12分にも45㍍近いPgも外れ、先制機を逃す。次第に流れが拮抗する中、風下の横浜Eがチャンスを活かした。19分、中央付近のスクラムからCTB梶村祐介主将がショートキック。これを繋いで22㍍付近でSO田村優が再度、ゴロキック。追走した左WTB竹澤正祥が右隅にトライ。強風を避け低いキックを使い、得点に結びつけた。
20分を過ぎたあたりから、トヨタは自陣での戦いを余儀なくされる。スクラムで続けて反則を取られ、横浜Eに深く攻め込まれる。30分、LOマイケル・アラダイスがゴール前で相手SHファフ・デクラークにタックルに行った際、肩が相手の頭部に当たったとしてTMO判定の結果、退場処分に。トヨタは残り50分、LOを欠く14人で戦う状況に追い込まれた。偶発的な接触も、頭部に対するプレーは統括機関のワールドラグビーが厳格に対処しており、その中での判断だった。
トヨタは38分にトライを奪われ、0-10でハーフタイム。後半はCTBマレ・サウに替えてウィリアム・トゥポウを投入。スクラムは8人で対応したものの、一人少ない不利は否めなかった。
総攻撃体制に入るも、抜けてもサポートが遅く孤立するか、ミスでボールを手放して、チャンスを得点に繋げられない。後半、風上に立った横浜Eが4トライを追加。トヨタは後半33分のLO秋山大地のトライ1本に抑えられ、7-39で敗れた。
アラダイスの退場はゲームの均衡を崩したが、その前に風上を活かせず、自陣ゴール前に攻め込まれる状況を作ったのが発端。前半のテリトリーは横浜Eが76%、トヨタが24%。
「風が強いことは前もってわかっていた。そのための準備をして、それがうまくいった」と横浜EのSHデクラーク。CTB梶村主将も「前半はキックをそこまで使えない状況。できるだけ短いキック、パスで(陣地を)とっていこうと。いい時間の使い方ができた」
会見に出席したトヨタFL姫野和樹共同キャプテンは「早いうちに一人失ってゲームコントロールできず、焦って焦って、自分たち自身で苦しんだ」と振り返った。
今季、なかなか勝てない原因を聞かれると「僕が知りたいです。大きなことではなく、小さなことの積み重ねだと思う」
よく言われる「同じ絵を見る」ことが出来ているかについては「今の自分たちを見ていたら、そうは思わない。トヨタにはチームとして戦うところが足りてない」
ゲームキャプテンを務め獅子奮迅の働きを見せたFLピーターステフ・デュトイを筆頭に、誰一人として身体を張らない選手はいない。それは、これまでの試合も同様だ。だが一人ひとりの献身が、チーム力として昇華されていないのが現状だ。
「何かが足りないのは確実。そこを追求していくしか答えは見つけられないし、前に進むしか答えはない。今は混とんとした中にいるけど、必ず日は昇る。そう信じてやるしかない」
会見の最後、姫野共同キャプテンが絞り出した言葉が全て。
チームとして同じ絵を見ることができるか、そして、正しい絵は提示されているのか。
第9節を終えての順位は10位。6~10位のチームが勝ち点5の中にひしめきあい、1勝で順位が変動する混戦状態。これからも正念場の戦いは続く。
明けない夜は、ない。
1 相手CTBジェシー・クリエルにタックルするFLピーターステフ・デュトイ。南ア代表同士が激突
2 80分フル出場、前に出る役割を果たしたFL姫野和樹
3 後半33分、意地のトライを見せたLO秋山大地
4 ハーフタイムには、新加入選手が紹介された。左からLOアイザイア・マプスア、LO山川一瑳、CTB
松山千大、WTB大籔洸太(FB谷中樹平はセブンズ・デベロップメントスコッドでアメリカ遠征のため不在)
5 試合後、南ア代表4人で記念撮影。左からジェシー・クリエル、ウィリー・ルルー、ファフ・デクラーク、ピーターステフ・デュトイ