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JAPAN RUGBY LEAGUE ONEジャパンラグビーリーグワン

第2節
2022
12.25SUN
12:00
相模原ギオンスタジアム(神奈川県)
25
15 前半 10
10 後半 17
27
T G PT PG DG T G PT PG DG
2 1 0 1 0 前半 1 1 0 1 0
0 0 1 1 0 後半 2 2 0 1 0
ゲームレポート

試合経過

  • トライ
  • コンバージョンゴール
  • ペナルティゴール
  • ドロップゴール
  • 入替・交替
  • ゴール失敗
  • イエローカード
  • レッドカード
トヨタヴェルブリッツ 三菱重工相模原ダイナボアーズ
2'0-3ジェームス シルコック
ティアーン・ファルコン11'3-3
髙橋 汰地18'8-3
ティアーン・ファルコン19'10-3
彦坂 圭克35'15-3
ティアーン・ファルコン37'15-3
41'15-8ジャクソン・ヘモポ
43'15-10ジェームス シルコック
前半終了
9'15-15タウモハパイ ホネティ
彦坂 圭克→加藤 竜聖10'15-15
フェツアニ ラウタイミ→姫野 和樹10'15-15
三浦 昌悟→清水 岳10'15-15
淺岡 俊亮→木津 悠輔10'15-15
10'15-15川俣 直樹→坂本 駿介
10'15-15森本 潤→石井 智亮
10'15-17ジェームス シルコック
秋山 大地→ジョー・ローンチブリ―17'15-17
ジョネ ・ナベテレヴ→岡田 優輝17'15-17
17'15-17鶴谷 昌隆→サム・チョンキット
17'15-17ジェームス シルコック
福田 健太→茂野 海人20'15-17
20'15-17カーティス・ロナ→マット・ヴァエガ
24'15-17宮里 侑樹→安江 祥光 
24'15-20ジェームス シルコック
ティアーン・ファルコン26'18-20
35'18-25タウモハパイ ホネティ
36'18-25ウォルト・スティーンカンプ→エピネリ・ウルイヴァイティ
36'18-27ジェームス シルコック
37'18-27タウモハパイ ホネティ
ヴィリアメ・ツイドラキ→丸山 凜太朗37'18-27
37'18-27ヘンリー・ブラッキン→石田 一貴
ペナルティトライ37'25-27
39'25-27岩村 昂太→高橋 太一
後半終了

メンバー

  • IN
  • OUT
  • CAPTAIN

スターティングメンバー

トヨタヴェルブリッツ 三菱重工相模原ダイナボアーズ
FW1三浦 昌悟FW1川俣 直樹
2彦坂 圭克2宮里 侑樹
3淺岡 俊亮3森本 潤
4西村 龍馬4リンディー 真ダニエル
5秋山 大地5ウォルト・スティーンカンプ
6ピーターステフ・デュトイ6鶴谷 昌隆 
7吉田 杏7坂本 侑翼
8フェツアニ ラウタイミ8ジャクソン・ヘモポ
HB9福田 健太HB9岩村 昂太
10ティアーン・ファルコン10ジェームス シルコック
TB11ジョネ ・ナベテレヴTB11タウモハパイ ホネティ
12ロブ・トンプソン12ヘンリー・ブラッキン
13ディック ウィルソン13カーティス・ロナ
14髙橋 汰地14落合 知之
FB15ヴィリアメ・ツイドラキFB15アライアサ 空ローランド

リザーブメンバー

16加藤 竜聖16安江 祥光 
17清水 岳17坂本 駿介
18木津 悠輔18石井 智亮
19ジョー・ローンチブリ―19エピネリ・ウルイヴァイティ
20姫野 和樹20サム・チョンキット
21茂野 海人21高橋 太一
22丸山 凜太朗22マット・ヴァエガ
23岡田 優輝23石田 一貴 

ゲームレポート

第2節マッチレポート

得点機活かせず、惜敗。

 12月25日、相模原市ギオンスタジアムで行われたリーグワン第2節・三菱重工相模原ダイナボアーズ(相模原DB)との試合は、25-27で逆転負け。通算成績1勝1敗となった。

 気温12度、雲一つない冬晴れの下、相手のチームカラーにちなみ「全緑応援」と銘打たれた一戦。スタンドが緑色に染まった中でのビジターゲームとなった。

 相模原DBは今季ディビジョン1に昇格、前節の開幕戦でリコーブラックラムズ東京を34-8で破っている。その勢いはこの日も衰えることはなかった。トヨタの強みはブレイクダウン。スタイルの似たチームである相模原DBは、その強みで上回った。

 先制したのは相模原DB。2分、12月にイングランドのバースから加入したばかりのSOジェームス・シルコックがPGを決める。11分、トヨタもSOティアーン・ファルコンがPGを返して同点に。18分には、WTb髙橋汰地がショートキックを自らキャッチしてトライ。35分にはHO彦坂匡克がラインアウトモールを起点にトライ。15-3とリードを広げる。

トヨタがペースをつかんだかに見えたが、相模原DBはトップリーグ在籍時より格段にしぶといチームに成長していた。

 38分、相模原DBはトヨタ陣ゴール前で連続してアタック。ホーンが鳴った後、大外にいたNo8ジャクソン・ヘモポがトライ。15-10として前半を折り返す。

 後半、風下のトヨタ。相模原DBのFWの前に出る圧は衰えない。トヨタFWが相手に絡まれ、ターンオーバーされる場面も。相手陣でアタックを継続しても、相手防御に綻びは生まれない。

 後半9分、ゴール前スクラムから相手WTBタウモハパイ・ホネティに飛び込まれ15-17と逆転される。

 その後、互いに1PGを追加。18-20で迎えた30分過ぎ、試合を象徴するプレーがあった。

 初出場のトヨタLOジョー・ローンチベリーが突破するが、フォローが僅かに遅れ、素早く相手に絡まれる。ノットリリース。その後、相模原DBはタッチキックでトヨタ陣中盤へ。直後のラインアウトから3分近くボールを繋ぎ続け、最後はWTBホネティが個人技でポスト下に飛び込む。コンバージョンも決まり、18-27と差を広げられた。トライまで重ねたフェイズは20。トヨタも反則せずに止め続けたが、辛抱強くボールを繋ぎ続けた相手の執念が上回った。

 9点差を追うトヨタは直後の37分、ペナルティトライで2点差に。残り時間2分を切り、マイボールスクラムで自陣から懸命にアタックするも、最後はターンオーバーで終了。35-37で敗れた。

 SH福田健太ゲームキャプテンは「いいボールキャリーは出来たけれど、それを得点に繋げられなかった。逆に相手はそれが出来た」

 得点機は双方にあった。それをものにしたほうが勝者となった。

「全員がコネクトしながらディフェンスできて、Xファクターが何人もいるチームを止められた」

 相模原DBのSH岩村昴太主将は勝因を語った。岩村主将は21年シーズンまでトヨタに所属。移籍して2シーズン目で主将に任命された。

「(相手を)意識するなと言っても無理なので、"僕は三菱の岩村昴太"との思いで、仕事を全うした」

コンビを組んだSOシルコットはイングランドU20代表。この日が初先発だったが、決勝トライを生んだ一連のプレーの中で、パスに突破にと自在にプレー。相手の10番がこの日の「Xファクター」だった。

「試合の入りと、80分通してブレイクダウンで2人目のサポートがよくなかった。それがアタックできなかった要因」とFL吉田杏。

 ベン・へリングHCは今後の修正ポイントとして「ブレイクダウン、ターンオーバー。本来のトヨタの強みに再度フォーカスする。今日の内容を、自分たちの気持ちを駆り立てる材料として生かしていく」

 後半10分から途中出場したNO8姫野和樹も「入りの悪さが気になった。原因はアップなのか、強度なのか、もしかすると練習にあるのか。原因を突き詰めないと」と唇を噛んだ。

 試合後、FL吉田杏は岩村主将に、こう伝えた。

「次(4月8日)はうちが勝つ」

 それはチームの総意でもある。

「反則に関しては、修正は可能。早めに分かってよかった」(吉田)

次の試合は2週間後。シーズン終了後、「あそこで変われた」と振り返れるベンチマークとしたい。

 次戦は来年1月8日、ホームの豊田スタジアムでリコーブラックラムズ東京を迎え撃つ。

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自らのキックをキャッチしてトライしたWTB髙橋汰地

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イングランド代表70キャップのLoジョー・ローンチブリーは後半出場でデビュー

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相手をハンドオフするFL吉田杏

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試合後、岩村を祝福するNO8姫野和樹