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JAPAN RUGBY LEAGUE ONEジャパンラグビーリーグワン

第3節
2023
1.8SUN
14:30
豊田スタジアム(愛知県)
25
16 前半 14
9 後半 15
29
T G PT PG DG T G PT PG DG
1 1 0 3 0 前半 1 0 0 3 0
0 0 0 3 0 後半 2 1 0 1 0
ゲームレポート

試合経過

  • トライ
  • コンバージョンゴール
  • ペナルティゴール
  • ドロップゴール
  • 入替・交替
  • ゴール失敗
  • イエローカード
  • レッドカード
トヨタヴェルブリッツ リコーブラックラムズ
ティアーン・ファルコン4'3-0
13'3-3マット・マッガーン
ティアーン・ファルコン15'3-3
ティアーン・ファルコン17'6-3
清水 岳→三浦 昌悟20'6-3
22'6-6マット・マッガーン
33'6-11ハドレー・パークス
34'6-11マット・マッガーン
茂野 海人36'11-11
ティアーン・ファルコン37'13-11
ティアーン・ファルコン40'16-11
42'16-14マット・マッガーン
前半終了
ティアーン・ファルコン2'19-14
ディック ウィルソン→ヴィリアメ・ツイドラキ7'19-14
ティアーン・ファルコン7'19-14
ティアーン・ファルコン9'22-14
茂野 海人→福田 健太11'22-14
木津 悠輔→淺岡 俊亮11'22-14
加藤 竜聖→彦坂 圭克11'22-14
ティアーン・ファルコン13'25-14
14'25-14ハドレー・パークス→アイザック・ルーカス
14'25-14マイケル・ストーバーグ→ブロディ・マクカラン
14'25-14堀米 航平→池田 悠希
16'25-19松橋 周平
17'25-19谷口 祐一郎→西 和磨
17'25-21マット・マッガーン
古川 聖人→フェツアニ ラウタイミ19'25-21
19'25-21山本 昌太→髙橋 敏也
ピーターステフ・デュトイ→吉田 杏26'25-21
26'25-24マット・マッガーン
31'25-24松橋 周平→ブロディ・マクカラン
32'25-29ネタニ・ヴァカヤリア
髙橋 汰地→ジョネ ・ナベテレヴ34'25-29
34'25-29マット・マッガーン
40'25-29武井 日向→大西 将史
後半終了

メンバー

  • IN
  • OUT
  • CAPTAIN

スターティングメンバー

トヨタヴェルブリッツ リコーブラックラムズ
FW1清水 岳FW1谷口 祐一郎
2加藤 竜聖2武井 日向
3木津 悠輔3笹川 大五
4西村 龍馬4ジョシュ・グッドヒュー
5秋山 大地5ロトアヘア ポヒヴァ大和
6ピーターステフ・デュトイ6マイケル・ストーバーグ
7古川 聖人7松橋 周平
8姫野 和樹8アマト・ファカタヴァ
HB9茂野 海人HB9山本 昌太
10ティアーン・ファルコン10堀米 航平
TB11岡田 優輝TB11ネタニ・ヴァカヤリア
12ロブ・トンプソン12 ハドレー・パークス
13ディック ウィルソン13 礒田 凌平
14髙橋 汰地14メイン 平
FB15ウィリー・ルル―FB15 マット・マッガーン

リザーブメンバー

16彦坂 圭克16大西 将史
17三浦 昌悟17西 和磨
18淺岡 俊亮18千葉 太一
19吉田 杏19ネイサン・ヒューズ
20フェツアニ ラウタイミ20ブロディ・マクカラン
21福田 健太21髙橋 敏也
22ヴィリアメ・ツイドラキ22アイザック・ルーカス
23ジョネ ・ナベテレヴ23池田 悠希

ゲームレポート

劇的トライならず。BR東京に逆転負け

 リーグワン第3節は1月8日、豊田スタジアムで行われ、トヨタヴェルブリッツはブラックラムズ東京(BR東京)に25-29で敗れ、通算成績を1勝2敗とした。

       ◎

 試合終了のホーンが鳴った後のTMO判定。トライと認められればトヨタ勝利の場面、アナウンスで「インゴールノックオン、トライキャンセル」を告げられると、スタンドの歓声はため息に変わった。

2週前の第2節、相模原DBに25-27で敗戦。その反省から、BR東京戦に向けたテーマは、「テストマッチ・メンタリティ」。最初の20分間、テストマッチのように容赦なく身体を当て続け、PGを重ねるというもの。メンバーもFL古川聖人、NO8姫野和樹共同キャプテンにSH茂野海人、FBウィリー・ルルーら、代表組が先発に名を連ねた。

 試合の入りからそれは遂行できた。前半4分、SOティアーン・ファルコンのPGで先制。その後も手堅く試合を進め、3点を狙う。だがそれは相手も同様。PGを刻み合う重厚な展開となる。

 6-6の同点。一つの反則で、攻守が入れ替わる中、25分過ぎからはゴールラインを背に防御の時間帯となった。トヨタも辛抱強く止め続けたが、4度目のラインアウトモールから相手にトライを許し、6-11に(コンバージョン失敗)。

 だがトヨタはその直後、一気に敵陣に入ると、ショートサイドを連続して攻め、最後はSH茂野海人がインゴールへ。コンバージョンも決まり、13-11とリードを奪い返す。その後、互いにPGを決めて16-14で折り返した。

 後半の入りも悪くなかった。FWが一気呵成でブレイクダウンに絡み、相手の反則を誘う。ファルコンがPGを3本決め、25-14とリードを広げる。もう一押しで相手を突き放せる状況。そこでミスが起きた。

 相手キックオフを落球。直後のスクラムから、交代出場したばかりの相手の切り札・アイザック・ルーカスに防御を裂かれた。FL松橋修平にトライを許す。コンバージョンも決まり、リードは4点に。

 残り20分、反則が増えたのはトヨタのほうだった。相手陣に攻め込んでも地域を戻される。26分にもPGを許し1点差。32分にはラインアウトモールを押され、展開。防御が詰めて空いたスペースをWTBに突かれてトライ(コンバージョン失敗)、25-29と再び追う立場に。

 ワントライで逆転できる点差。その後は懸命にアタックを重ねるも、ミスでプレーがつながらない。

 最後に絶好のチャンスが訪れた。後半40分、相手ゴール前ラインアウトからモールを組んで、インゴールへなだれこんだ。だがTMOの結果、インゴールノックオンの判定。ゴールラインドロップアウトとなり、

試合終了。

勝敗を決したのは、ラストプレーのノックオンではない。11点差をつけてからの「あと一押し」が足りなかった。

「前後半の入りはよかった。最後はマインドの部分。ルーズになったところで、相手に流れを渡してしまった。自分で自分の首を絞めた」とNO8姫野和樹共同キャプテン。

ラインアウトモール、ブレイクダウンと要所で後手を踏んだことも、流れをつかみきれない一因となった。それでも、課題だった入りの部分では進歩を見せた。

「いい準備はできた。それで結果を得られなかったのは残念。プロセス自体は悪くない。シーズンは続いていくので、残念な気持ちを前に向かせられるようにしないと」(姫野)

 次節の相手は埼玉ワイルドナイツ。35連勝(コロナウィルスの不戦敗を除く)を続けている昨季王者だ。FL古川聖人共同キャプテンは、「今の僕たちに失うものはない。上がるきっかけを作るいいチャンス」と、前を向く。

 会見の終わり際、ベン・へリングHCは「ひとこと、いいですか」とことわって、言葉を続けた。

「トヨタには質の高い選手が揃い、情熱も持っている。素晴らしいリーダーもいる。今は歯車がかみ合っていないが、確実に前に行ける集団だと思う」

 改めてチームへの揺るがぬ信頼を口にした。

勝ったBR東京は3試合目での初白星。プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたFL松橋は言った。

「僕たちは本当はもっと出来るのに、なかなか乗り切れない。相手に何かされたらシュンとしてしまう。そうじゃなくて、自分たちからどういうラグビーをしたいのか、前の試合でBL東京に負けてそのマインドを変えた」

 今季のリーグワンは紙一重の戦いが続く。一足先に抜け出した勝者のように、出口は手の届くところにある。

①たびたびゲインを見せたCTBロブ・トンプソン

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②前半36分にトライを決めたSH茂野海人

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③今季初先発のFBウィリー・ルルー

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④開幕から3試合先発を続けているLO西村龍馬

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