試合経過
- トライ
- コンバージョンゴール
- ペナルティゴール
- ドロップゴール
- 入替・交替
- ゴール失敗
- イエローカード
- レッドカード
T | G | PT | PG | DG | T | G | PT | PG | DG | |
3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 前半 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 |
0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 後半 | 5 | 2 | 0 | 0 | 0 |
神戸Sに後半逆転負け。
新人SH田村魁世、13か月ぶり復帰
ミライマッチ第4戦は1月29日、コベルコ神戸スティーラーズの灘浜グラウンドで行われ、ミライチームは19-43で逆転負けした。
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前半12-19、後半0-31。スコアは風の影響を強く受けた。
先制したのは神戸S。開始3分、スクラムを起点にFB井関信介が左隅に飛び込んだ。
その後は風上のトヨタがキックを使い、エリアを優位に進める。9分、敵陣ゴール前ラインアウトからSH梁正秋主将がサイドをつき、CTBロブ・トンプソンがショートキック。WTB中野剛通が抑え、5-5の同点に。FWが接点で激しくプレッシャーをかけ、ダブルタックルも奏功。前日のリーグワンを12人でしのぎきった勢いはこの日も続いていた。
17分にはスクラムからサイド攻撃でNO8タウファ オリヴェ、28分にはCTBロブ・トンプソンがトライ。19-7と差を広げる。前半終了直前、神戸Sがトライで差を詰め、19-12でハーフタイムに。
後半、今度は風上の神戸Sがエリア獲得で優勢に立ち、トヨタは自陣でディフェンスする時間が長くなる。ペナルティも増え、もどかしい流れを断ち切れない。5分、10分と神戸Sに連続でトライを奪われ、19-22と追う立場に。
25分過ぎ、ようやく相手陣22㍍に入るも、反則で再びエリアを戻される。35分には7トライ目を許し、19-43に。終了直前、相手ゴール前に攻め込み、ラインアウトからトライを狙うがノックオン。後半は無得点に終わった。
李正秋主将は「前半はエリアをしっかり取ってディフェンスできた。後半は風下でハイボールを多めにいこうと言ったんですが、あまり実行できなかった。どのタイミングで蹴って、どう持っていくかはBk全体として考えないといけない」
ブレイクダウンは健闘したが、セットプレーで優位に立てなかったことも苦戦を招いた。
この試合で、ルーキーSH田村魁世が後半20分に李主将に代わって交代出場。デビューを飾った。
同志社大学時代はSH、SOをこなし、4年時は共同キャプテン。トヨタに入社後、昨年5月に以前から痛めていた肩を手術。その後は長くリハビリが続いていた。フルコンタクトの練習に復帰したのは1か月前のこと。試合に出るのはおととし12月26日の大学選手権準々決勝の帝京大戦以来、13か月ぶり。
「長かったです。やっぱりラグビーは楽しいです」
待ち望んだ実戦に笑顔がこぼれた。大学時代から体調管理には人一倍気を配っている田村だが、リハビリ中にコンタクトを考え2~3㌔体重を増やした。
「ブランクがあったので、試合感覚はまだ...。これから感覚を戻しながら、身体も少しずつ絞っていきたい」
これまでSHは茂野海人、福田健太、梁正秋の3人がフル稼働。ミライマッチではリザーブ不在のこともあり、復帰が待たれていた。
シーズン中盤、選手のコンディション調整に気を遣う時期だが、この日は両チームともメンバーが揃い、15人制の40分ハーフで行われた。
「いくら実戦形式で練習しても、試合になるとスピード感が違う」(田村)
実戦が成長を促す。この日、対戦した両チームの選手たちがリーグワンで相まみえる日を待ちたい。
[写真説明]
①前半9分、トライを決めたWTB中野剛通
②チーム2本目のトライはNO8タウファ オリヴェ
③安定感あふれるプレーを見せたFL吉田杏
④ルーキー6人のうち前日の試合に出たヴィリアメ・ツイドラキを除く5人が出場。左から丸山凜太朗、和田悠一郎、田村魁世、百地龍之介、小池隆成