2023/06/07
トヨタイムズスポーツは今年も、スーパー耐久シリーズ(S耐)第2戦の富士24時間レースを生中継。6月2日の特集では、24時間の激闘を6つのポイントに絞って振り返った。ゲストは、世界初の液体水素エンジンの挑戦で見事完走を果たした佐々木雅弘ドライバー。前哨戦となったラジコン対決、14号車の総合優勝など話題づくしだった24時間の裏話を披露した。レースの模様をまだ見ていない人も、動画などで楽しんだ人も、チェックしておきたい必見の放送だ。
まず見ていただきたいのは、富士24時間の興奮が詰まったダイジェスト映像。レースや生放送の撮れ高部分を濃縮して詰め込んだ約90秒の動画は05:12から!
番組が追いかけた5台のレース結果は、14号車メルセデスAMGGT3が730周で総合優勝。トムススピリットの86号車は340周でリタイア。カーボンニュートラル燃料対決となった28号車GR86と61号車スバルBRZは、28号車に軍配が上がった。32号車の液体水素GRカローラは、初参戦で358周を完走した。
ドライバーは、14号車が片岡龍也監督、蒲生尚弥選手、28号車が大嶋和也監督、山下健太選手、32号車が石浦宏明監督、佐々木選手。自分たちのクルマを操縦するだけでなく、バッテリー交換などのピット作業も行い、前哨戦はヒートアップ。
観戦したモリゾウ選手が「実際のクルマの運転と同じような運転に見える」と表し、各ドライバーの個性が垣間見える熱戦のフル動画はこちら!
社会的なトピックにもなった液体水素燃料でのレース初参戦。32号車が完走できたことは、けっして簡単なことではなかった。佐々木選手は「マイナス253度の温度の管理をしながら走らせるのは、相当な技術が必要。レーシングスピードで走らせるのは相当な苦労もあったと思う」と語った。
くしくも2年前の気体水素での初挑戦と同じ358周。その結果に対する佐々木選手の解説や、公式テスト時点でのシビアなやり取り、チェッカーを受けた時のエンジニアとモリゾウ選手らのエピソードなど、話題は尽きない。
燃料ポンプなど、今後の改善点についても佐々木選手の注目の発言が聞ける。様々な人々の想いが詰まった液体水素エンジンカローラの開発に至る軌跡は、ぜひ5月29日のトヨタイムズニュースを見ていただきたい。
残り30分を切って逆転した14号車の総合優勝に、ルーキーレーシングはチーム全体が歓喜に包まれた。オーバーテイクの瞬間やチェッカーフラッグの映像は38:25から!
番組でも、最後を任された蒲生選手や、平良響選手、片岡監督にインタビュー。蒲生選手のあわやの場面や、片岡監督が利かせた“スパイス"について、佐々木選手が裏話を披露した。
モリゾウ選手が「ラジコンのフィニッシュが目に浮かんでくる」と語るのは、優勝直後の場面。蒲生選手がピットレーンの前を曲がり切れず、「デジャブかなと思うくらい」と森田京之介キャスター。ラジコンがレース決勝の様々な伏線になっていたことが分かる。問題のシーンは46:28から。
富士24時間の前後には、ル・マン24時間に関する良いニュースと悪いニュースがあった。朗報は、2026年から新設の「水素クラス」に、燃料電池だけでなく内燃機関の参戦も認められたこと。富士で続けているチャレンジがル・マンにつながった。
一方で、今年のル・マン24時間は、6連覇を目指すトヨタに重い重量が課されることが明らかに。厳しい条件となったが、6月10・11日は日本からフランスにエールを送ろう!
海外から番組を視聴していたエンジニアが生放送のチャットに参加して、佐々木選手とのやり取りも見どころになった今回。富士24時間の直前の放送では、サーキットに隣接した新しい施設を取材。「富士スピードウェイホテル」に潜入した放送のほか、5月26日の通常放送では「富士モータースポーツミュージアム」「ウェルカムセンター」も紹介している。
また、富士24時間レースの生中継もアーカイブで見ることができるので、フルでも楽しんでいただきたい。
・富士24時間レース生中継#1(5/27(土)14:00~)
・富士24時間レース生中継#2(5/27(土)22:30~)
・富士24時間レース生中継#3(5/28(日)7:30~)
毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信してるトヨタイムズスポーツ。次回(2023年6月9日)は、ドリフト競技を特集する。フォーミュラドリフトジャパンに参戦したWRC王者の超絶ドリフトに、佐々木選手も「見たことないクルマの動かし方をする」と驚くほど。新しい競技の魅力を探る放送を、ぜひ、お見逃しなく!
佐々木雅弘
,スーパー耐久