2025/03/10
Wリーグ 2024-25 シーズンは5位(13 勝 15 敗)で終了。プレーオフ進出をあと一歩のところで逃したものの、 6 人のルーキーが加入したなかで大きく成長したシーズンとなりました。
開幕前、大神雄子 HC は「アグレッシブなディフェンスからダイナミックかつシンプルに走り、全員が得点するチームを目指します」と宣言。そのなかで特に心掛けていたのが「若手が多く加わったことで、 選手の特徴を生かしたチーム作りをすること」でした。 しかし大幅な若返りに加え、 得点源の山本麻衣が開幕2戦目にして捻挫で離脱。開幕から8連敗となる苦しい戦いが続きました。初勝利を迎えたのは9戦目の 11 月 9 日、シャンソン化粧品を相手に2度の延長を制した試合でした。
そんな苦しい序盤戦でしたが、チームが崩れることなく、 徐々に勝ち星を重ねられるようになった背景には、 2 人の司令塔の存在がありました。 キャプテンの山本麻衣とポイントガードの安間志織。 「普段の練習からしっかりと準備をして取り組み、その姿勢が若手の良いロールモデルになりました」と大神HC。2 人の背中を見た若手選手に良い習慣が生まれ、試合を重ねるごとにアンテロープスが目指す走るスタイルが出てくるようになりました。
また、今季はスキルアップのほかに、ストレングストレーニングも強化。
試合を重ねるごとにその効果は現れ、フィジカルであたり負けないようになったことで、
「土曜より日曜の試合内容が良くなるタフネスさがついてきました」と、大神 HC はシーズンを通して、体作りの成果が出たことを収穫としました。
大神 HC が賞賛したのが、即戦力となったルーキーたちの奮闘です。「私の新人選手時代を振り返ると、 環境に慣れることがとにかく大変で、ただがむしゃらにやっているだけでしたが、 彼女たちはがむしゃらさを通り越して戦力として責任を果たしてくれました」と、 その成長ぶりを評価。
インサイドでは岡本美優が 27 試合、田中平和が 19 試合スタメンで体を張り、アウトサイドでは三浦舞華が 16 試合スタメンを務めて機動力を活かしたプレーを展開しました。とくに活躍が光ったのが三浦選手です。3 ポイント部門で 4 位(37.08%)にランクインし、平均 8.61 得点を記録する活躍でチームに勢いをもたらしました。
そして、年明けにオコンクウォ・スーザン・アマカがアーリーエントリーで加入。
186cm の高さをいかした活躍を見せチームとしてリバウンドが大きく強化された。
大神 HC は今シーズンをこのように振り返ります。
「皇后杯ではベスト 4 に入ることができましたが、W リーグではあと一歩の試合をつかむことができず、プレーオフに進めなかったことは本当に悔しいです。
今シーズンは 6 点差以内で競ったゲームが 9 試合あり、そのうち競り勝ったのが 2 試合。
競り負けたのが 7 試合でした。接戦を落としたのは、あと 1 本のリバウンド、あと 1 本のシュートを決め切れなかったからで、その詰めの甘さに自分たちに足りないものがわかりました。
ただ、若いチームがそうした接戦を何試合もできたことは自分たちの経験と財産になります。これから未来に向かっていくなかで 『今年のシーズンがあったから』と振り返ることができるような、ステップアップができたシーズンになったと思います。 これからも成長を止めずに進んでいきます」
若いチームが飛躍するための土台を築いたシーズン。アンテロープスは今シーズンに得た課題を克服し、チーム一丸となって来シーズンに向けて邁進していきます。
今後のチームのさらなる成長にご期待ください。
応援ありがとうございました。
【今後の予定】
☆3月29日(土) ファン感謝祭
会場:葵体育館
☆5月5日(月)・6日(火)春日井製菓 Wリーグオールスター
会場:国立代々木第二体育館
☆5月10日(土) WNBAプレシーズンマッチ vs.ダラス・ウィングス
会場:カレッジ・パーク・センター(ダラス)
☆5月12日(月) WNBAプレシーズンマッチ vs.ニューヨーク・リバティ
会場:マシューナイトアリーナ(オレゴン)
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