2025/05/01
レギュラーシーズン王者・大阪ブルテオンに挑んだセミファイナル。意地とプライドがぶつかり合い、壮絶な死闘が繰り広げられた。
GAME1では、第1セット 30点を超える激戦の末、リカルド・ルカレッリのブロックでSTINGSが先取。続く第2セット、大阪ブルテオンの強力なサーブに対し、こちらも藤原直也のサーブで応戦するも逆転にはあと一歩届かなかった。しかし、第3セットでルカレッリが連続サービスエースを決め、さらに宮浦健人もサービスエースとスパイクで畳みかけ、勝利に王手をかける。迎えた第4セットでは、フロアディフェンスから関田誠大のトスにつなげ、攻撃陣が着実に得点を重ねていく。最後には、STINGSファミリーの大声援を背に、宮浦が両チーム最多の25得点目となるサービスエースを決め、STINGSが先勝を飾った。
続くGAME2の第1セットでは、前日の勢いそのままに、宮浦の4本のサービスエースを含む7連続得点で圧倒。第2セットと第3セットを連続で落としたものの、第4セットでは小川智大を中心とした粘り強いディフェンスで食らいつき、手に汗握る攻防の末にトリー・デファルコが豪快なバックアタックを叩き込み、セットを奪い返した。運命の第5セットでは、好プレーの応酬の中、デファルコが1枚ブロックを決めて流れを引き寄せ、最後もスパイクを決めきり、ファイナルへの切符を手にした。
試合後、ゴゴールHCはこの一戦を「Beautiful Game」と称賛。STINGSの強さが際立った、圧巻の試合となった。
2024-25大同生命SV.LEAGUE CHAMPIONSHIP。ファイナルの舞台で対峙するサントリーサンバーズ大阪は、強烈なサーブと巧みなショートサーブで相手を揺さぶり、リーグ2位の効果率を誇る多彩なサーブが武器だ。レギュラーシーズン2位であり、昨年12月には令和6年度天皇杯全日本選手権大会を制している。
今シーズンの対戦成績は1勝3敗。サーブで翻弄され安定したAパスに繋げることができず、ブロックに捕まる場面も見られた。しかし、対戦を重ねる中で着実に修正を図り、対応力を高めてきた。唯一の勝利を収めた第7節のGAME2では、相手のサーブに苦しむ中、宮浦やデファルコといったアタッカー陣が着実に得点を重ね、村山もブロックで4得点を挙げ、相手の攻撃を巧みに封じ込めた。
そしてセミファイナルで、リーグ屈指の攻撃力を誇る大阪ブルテオンを相手に、チーム全員がディフェンス面で役割を全うしただけでなく、アタック決定率でも上回ったことは、チームにとって大きな手応えとなったであろう。
小川を中心とした粘り強いレシーブからリズムを作り、関田のトスワークで多彩な攻撃を展開し、デファルコ、宮浦、ルカレッリといった好調なアタッカー陣が持ち味を発揮すれば、誰が相手でも止めることはできない。
勝負の鍵は、レセプションと一瞬のチャンスを逃さない集中力。ファイナルを前にしてもなお、伸びしろを感じさせるSTINGSに、期待は高まるばかり。
ジェイテクトSTINGS愛知が栄光の頂きへ!
運命のファイナルが、いよいよ幕を開ける。
(PLASMA Inc. 長瀬 竜征)
vsサントリーサンバーズ大阪
5.3(土) 12:10
5.5(月) 16:10
5.6(火) 16:10
※2戦先勝方式
5.3(土) 12:00 BS-TBS
5.5(月) 16:00 NHK BS
5.6(火) 16:00 NHK BS
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