2025/10/29

トヨタ5連覇達成!ラリージャパンはチーム内で三つ巴の大激戦に!


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10月24日のトヨタイムズスポーツは、WRC(世界ラリー選手権)を特集した。

いよいよ11月6日に開幕するラリージャパン。その見どころを探るべく、前戦のセントラル・ヨーロピアン・ラリーを現地取材した。

トヨタが5連覇を達成し、残るは個人のタイトル。チーム内のバトルが熱い!

トヨタがWRC5連覇を達成!


2025年のWRCは、第12戦のセントラル・ヨーロピアン・ラリーでTOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)がワンツーフィニッシュ!2戦を残し、5年連続となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。2位のヒョンデに逆転不可能な168ポイントの差をつけた完勝だった。

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優勝ドライバーのカッレ・ロバンペラ選手は、インタビュー(10:07~ )で「しっかりポイントを獲得できたので、(ドライバーの)チャンピオンシップの望みがあります。ラリージャパンはチームにとっては重要なホームイベント。常に大きな挑戦ですが、良い結果を出せるよう努めます」と答えていた。

番組冒頭で、MCの竹中七海アスリートキャスターは「マニュファクチャラーズタイトルが決まって、ラリージャパンは消化試合なのかと思ったアナタ、むしろその逆なんです。大変なことになりました」とアピール。今回の番組はその理由を詳しく解説した。

エバンス、オジエ、ロバンペラのタイトル争い


「興味深いのは(トヨタの)ドライバーのタイム差が非常に近く、シーズン残り全戦でメダルを争うことになるでしょう。ホームである日本に戻り、どのような結果になるのかが非常に楽しみです。誰が最高か? 彼らは非常に拮抗しているので、とても興味深い戦いになるはずです」

そう語っていたのは、チーム代表代行のユハ・カンクネンさん。チームが優勝を決め、早くも興味はドライバーズタイトルとコ・ドライバーズタイトルという個人の争いへと移っている。

今年のトヨタの強さは圧倒的で、全12戦のうち11勝。そのうち5勝をセバスチャン・オジエ選手、3勝をカッレ・ロバンペラ選手、2勝をエルフィン・エバンス選手が挙げている。

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年間のポイント争いは、第11戦まではオジエ選手がリードしていたが、第12戦でデイリタイヤを喫し総合29位に沈んだ。一方、2位に入ったエバンス選手が247ポイントとなり、逆転してトップに立った。優勝したロバンペラ選手もオジエ選手に追いつき234ポイント。3人の差がグッと縮まって、残り2戦は同じチームで三つ巴の争いとなる。

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悲願の初タイトルか、9度目の王座か、有終の美か


3人のドライバーについて解説したのが、キャリーケースを持ってスタジオ入りした森田京之介キャスター。ヨーロッパ取材から朝に帰国したばかりで、「ラリージャバンまで一気に駆け抜けようと思っています」と熱く語る。

まずオジエ選手について、「フル参戦していないのに、この成績もすごい。今回取ると9度目のチャンピオンになり、もうレジェンドです」と称える。2020年も最終戦を前にエバンス選手に14ポイント差をつけられていたが、逆転でタイトルを獲得した経験も持つ。

そのエバンス選手は、長年悔しい思いをしてきた。「ここ5年の間に2位4回。シルバーコレクターなわけですよ。エバンス選手の悲願の初タイトルの、悲願具合がわかりましたか?」と森田キャスター。12戦中表彰台8回、悪くても6位という安定した走りで、今年こそタイトルを狙う。

そして2022年と23年の王者ロバンペラ選手。「今年限りでWRCを引退して、舞台を日本のスーパーフォーミュラに移すので、ラリーのロバンペラが見られるのは今年までなんです」と説明する通り、有終の美を飾りたいところだ。

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勝田貴元、地元で初優勝なるか!


ラリージャパンでもう1人注目したいのが、WRC唯一の日本人ドライバーである勝田貴元選手。地元の愛知で、チームメイトの3人に待ったをかける。

3年前は表彰台、2年前は驚異の追い上げを見せるなど、ラリージャパンでは毎年見せ場を作ってきた。これまでWRCでは2位が最高成績だが、今年のラリースウェーデンで1位に3秒8差に迫り、初優勝に最も近づいた。その舞台がラリージャパンになる可能性は非常に高い。

「ラリージャパンはおそらくハードタイヤがメインになる。そのタイヤをぶっつけ本番になるよりは今回(第12戦で)パワーステージでトライできて、そこで足りない部分を見ることができたので、次のラリージャパンに向けてもいい収穫があったとは思います。大事なラリーになるので、もちろん優勝目指してプッシュしていきたいです」

そう語り、日本のファンにも応援を呼び掛けた貴元選手へのインタビューは22:33から。

ラリージャパンのコンテンツを続々追加


トヨタイムズスポーツは、今年もラリージャパンの競技結果を生中継する。1日目の中継は11月6日17:00からスタートし、4日連続で現地からお届けする。

さらに事前コンテンツとして、森田キャスターが取材したセントラル・ヨーロピアン・ラリーのレポートや、ドライバー達の限界走行を支える影の立役者たちに密着したコンテンツも公開する。

さらに、欧州でのラリー終了の5日後に帰国した森田キャスターが「私が観光で遊んでたんじゃないか疑惑は晴れていないですね」と予告したのが、大会後にラリーカーを日本に運ぶまでの工程に森田キャスターが密着したコンテンツ。クルマをラリー翌日に一度バラバラにし、部品を確認してから組み直す工程にまで迫ったそうだ。

ラリージャパン2025のスペシャルサイトには、さまざまなコンテンツが追加される予定。最高のドライバーを決めるバチバチのバトルに向けて、今から準備をしておこう!

増居翔太がヤクルトにドラフト4位指名!


番組では、前日に行われたプロ野球のドラフト会議のニュースも紹介。レッドクルーザーズの増居翔太投手が東京ヤクルトスワローズにドラフト4位指名された時の模様を伝えた。

指名の瞬間、増居選手は満面の笑みで、チームメイトや関係者に何度もお辞儀をした。頭脳派でクールな印象の増居選手だが、大学時代からドラフト候補に挙げられながら指名されなかった悔しさを乗り越え、晴れ渡った表情を見せていた。

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夢を叶えた増居選手が、生放送にリモート出演。「一番はホッとしたというところが強かったと思います。いよいよ上のステージに行けるのかという気持ちもありました」と語る。指名の夜は同期の選手4人とサイゼリヤに行ってたくさん食べて、1人約3000円分を割り勘で払ったというのが微笑ましい。

11月4日に初戦を迎える日本選手権で、2年連続MVPを置き土産にすると誓っていた増居選手のリモート出演は34:52から。

毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信しているトヨタイムズスポーツ。次回(2025年10月31日)は、ジャパンモビリティショー2025の練り歩き特集をお送りする。開催前の“モビショー”の会場を、パラアルペンスキーのメダリスト森井大輝選手と巡り、注目のブースなどを紹介。ぜひ、お見逃しなく!

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