2025/06/03
昨年9月からスタートした14チームによるレギュラーシーズンを経て、いよいよ6月13日 王座を争うプレーオフへと突入。
プレーオフに駒を進めたのは激闘を勝ち抜いた6チーム。そのうち、4チームがトヨタグループ。
いまやトヨタグループが、日本のハンドボール界をけん引していると言っても過言ではない。
トヨタグループの4チームを中心に、熱狂渦巻くプレーオフ。
激戦を制し、リーグH初代王者に輝くのはどのチームか!?
その全貌を、徹底解説。
6月13日(金)~15日(日)、東京・国立代々木競技場 第一体育館で行われるプレーオフ。
負けたら終わりのトーナメント戦。
リーグ5連覇を狙うのは豊田合成ブルーファルコン名古屋(以下・豊田合成)。
攻守両面で経験豊富な選手が抜けた穴を埋めていくことが課題となった今シーズン。
勝ち点を取りこぼす試合など、圧倒的な強さを示し切れずにいるが、日本代表・彗星ジャパンでもエースキーパーとしてゴールを死守する中村匠やリーグ通算1171得点(歴代1位)を誇る小塩豪紀らを中心に、ここ一番での勝負強さはリーグ屈指。
トーナメントでタイトルを争う日本選手権でも5連覇中と、ビッグタイトルで決勝に進出すれば負けないという実績、自信も他のチームにはない強みだ。
ストップ・ザ・合成の一番手は、トヨタ車体ブレイヴキングス刈谷(以下・BK刈谷)。4チームの中で最も長い歴史を誇り、第43回リーグ(2018―19年)でトヨタグループのチームとして初の優勝を飾った実績を持つ。
昨年のパリ・オリンピックに吉野樹、杉岡尚樹ら6人もの選手が出場し、その高い個々の力を1つに結集して、王座奪還に燃えている。
豊田合成とBK刈谷の両者は、4大会連続プレーオフ決勝で激突。
いずれも豊田合成に軍配が上がっているが、直近の2大会は1点差。
さらに、うち1試合が前後半60分間の戦いではともに譲らず、延長戦での決着と、手に汗握る激闘を演じている。
トヨタ紡織九州レッドトルネードSAGA(以下・レットル佐賀)は 前回、13大会ぶりにプレーオフ進出を果たした。
前任の大崎電気オーソル埼玉を率いた時代、チームを何度もリーグ制覇に導いた岩本真典監督のもと、日本代表に名を連ねる中田航太、山口直輝ら若手を中心に、足を止めない躍動感あふれる戦いが持ち味。
若いチームだけに、大きな波を捉えて勢いづけば、新しい時代を切り開けよう。
トヨタ自動車東日本レガロッソ宮城(以下・トヨタ東日本)はライバルとの激しい順位争いを制し、第40回リーグ(2015―16年)以来、2度目となるプレーオフ出場権を手にした。
レギュラーシーズンの戦いは僅差の試合が多く、上位5チームとの戦いも10戦2勝8敗と分が悪いが、プレーオフは一発勝負。
ゴールキーパー陣の奮闘で競り合いに持ち込み、ベテランで攻撃の要となる山田隼也、エースの藤川翔大らが着実にシュートを決めて、勝機をうかがう。
連戦となるプレーオフ。BK刈谷(レギュラーシーズン1位)と豊田合成(同2位)はSemi FINALから。レットル佐賀(同4位)とトヨタ東日本(同6位)はQuarter FINALからの戦いとなる。
死力を尽くしてのぶつかり合いで体力は消耗し、コンディションが回復しきらないうちに次の戦いがめぐってくる、過酷なサバイバルレースとなる。
選手層の厚みや多彩な戦術といった、連戦を勝ち抜くための総合力が問われる場であることは間違いないが、
これに勝利から得た自信や手応え、勢いといったプラスアルファの要素も絡んでくるだけに、短期決戦のプレーオフは読みづらい。
そして、おもしろい。
(公益財団法人日本ハンドボール協会・野村彰洋)
◆東京・国立代々木競技場 第一体育館
◇6月13日(金)
Quarter FINAL
①16:30~ レットル佐賀vs大同PⅩ東海
②19:15~ ジークスター東京vsトヨタ東日本
◇6月14日(土)
Semi FINAL
③16:00~ BK刈谷vs①の勝者
④19:00~ 豊田合成vs②の勝者
◇6月15日(日)
FINAL
⑤17:00~ ③の勝者vs④の勝者
ハンドボール プレーオフ直前特集!
豊田合成ブルーファルコン名古屋とトヨタ車体ブレイヴキングス刈谷に直撃取材!
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