2025/10/09
みなさんはパラスポーツの中で人気NO.1の車いすバスケットボールをご存知だろうか。
競技用車いすを巧みに操るスピード感や、迫力満点なぶつかり合う衝撃音は観る者を惹き付ける力がある。
ルールやコートの大きさは通常のバスケットボールとほぼ同じだが、選手には障がいの程度に応じて持ち点が割り振られており、選手の特徴を生かした戦略的なチーム編成が見どころ。
年齢・性別・障害を超えて誰もが競える、多様性あふれるスポーツだ。
トヨタはスポーツが持つ“見る人に熱狂や挑戦する勇気を与え、仲間と支え合い、尊重し合う力”を信じ、すべての人が挑戦できる“開かれた社会”の実現を目指して大会を支援している。
その1つである、25歳未満の若手選手たちによる車いすバスケの日本一決定戦『TOYOTA U25 日本車いすバスケットボール選手権大会2025』が8月30日(土)、31日(日)の2日間、スカイホール豊田で開催された。
全国から10チームが出場した本大会、決勝に進出したのは、東海北陸選抜と関東選抜A。前回大会と同カードとなった決勝戦は、55-46で東海北陸選抜が昨年のリベンジを果たし、見事優勝に輝いた。
チームをけん引し、MVPを初受賞した古崎倫太朗選手は「新加入の選手も一丸となり優勝し、MVPを獲るという目標が達成できてよかった。来年のアジアパラ大会の代表メンバーにしっかりと食い込んでいけるよう、レベルアップしていきたい。」と語った。
更なる挑戦に向け、新たな一歩を踏み出した古崎選手の今後の活躍からも目が離せない。
見事優勝を果たした東海北陸選抜
決勝終了後には、優勝チームに加えて、東京2020パラリンピックに出場した岩井孝義選手も参加したエキシビションマッチが開催された。
ひとりでも多くの人に車いすバスケの魅力を知ってもらいたい、そんな想いで今年から実施したエキシビションマッチ。
実際に試合を観戦した小学6年生の女の子は、「動画とかで見たことはあっても、試合を生で見たのははじめてだった。ターンの素早さや、キュッキュッという音の迫力がすごかった。」と生で見たからこそ気づいた車いすバスケの魅力について語った。
大会と併せて『とよたスポーツフェスティバル』も両日ともに開催。市民の皆様にスポーツ体験を通じ、体を動かすことの楽しさを感じてもらいたい、そんな思いから開催している本イベント。1,800人を越える来場者が訪れ、車いすバスケ、ラグビー、ソフトボールなど計6種のスポーツ体験を通じて体を動かした。
また、東京2025デフリンピック、愛知・名古屋2026大会などスポーツ大会に関するPRブースや射的・水風船すくい・手裏剣投げの縁日も出店され多くの方が楽しんだ。
31日(日)には東京2020オリンピック出場の元フェアリージャパン竹中七海による新体操エキシビション、ストレッチ教室を開催。金鯱ver.のグランパスくんも来場し、サッカー・ボッチャなどのスポーツを楽しんだ。
ボール演技を披露した竹中七海
ゴールを決めて喜ぶ金鯱グランパスくん
イベントにはトヨタヴェルブリッツ(ラグビー)のバティリアイ・ツイドラキ選手、小池隆成選手、レッドテリアーズ(女子ソフト)の石堂紗雪選手、後藤実来選手、丸本真菜選手など現役のアスリートも参加し、来場者との交流を深めた。
参加者は「2日連続でラグビーブースの体験に来た。小池選手は大きかったし、優しく教えてくれて楽しかった」(小学5年生男の子)
「ソフトボールで的を狙うことは難しかったけど、選手が教えてくれたから思っていたより的にあてることができた」(小学2年生男の子)と声を弾ませた。
来場者は迫力ある車いすバスケに魅了され、体験を通じてスポーツの楽しさを感じ、会場全体が笑顔で包まれた。次回は是非あなたにも会場の熱気を体感していただきたい。
トヨタアスリート
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