2023/12/27
年内最後の配信となる12月22日のトヨタイムズスポーツは、元日朝に行われる全⽇本実業団対抗駅伝(通称ニューイヤー駅伝)を特集した。 前回優勝した2016年から悔しいレースが続いてきたトヨタの長距離陸上部は、満を持して8年ぶりの日本一を目指す。優勝を知るベテランや、箱根で活躍した新人の⽥澤廉選手らも自信を見せ、期待は高まるばかり。2024年最初の日本一を飾り、他のアスリートや応援してくれる人々へと、縁起の良いたすきをつなぎたい!
陸上長距離部にとって1年の計はニューイヤー駅伝にあり。4度目の優勝に向けて準備は整った。今回のスタジオゲストで2015・16年の連覇に貢献したOBの早川翼さん(生産本部人事室)も「毎年優勝できるんじゃないかと言われ、そろそろ欲しいんじゃないかな」と語る。
今年は3区で18人抜きした太田智樹選手や、アンカーで意地の走りを見せた服部勇馬主将ら精鋭メンバーをそろえており、選ばれた7人が全長100kmのコースに挑む。
熊本剛監督は「これまで外国人選手区間は追い風基調のコースだった。向かい風を受けるところで失速しないようにしないといけない」と4区をポイントに挙げた。エントリーしているコリル・フェリックス選手は、練習拠点である愛知県田原市の強風に慣れているというアドバンテージがある。
最大の強敵は2連覇中のHonda。小山直城選手が10月にパリ大会マラソン代表を決めるMGCで優勝し、勢いもある。硬式野球部も日本選手権でHonda熊本に敗れており、トヨタとしてこれ以上は負けられないところだ。
佐藤敏信総監督は「Hondaとの差(を測る)というのは難しいけど、7人で走りますから、当日どうやってベストの状態に持っていくかは重要だと思います」と語る。
森田京之介キャスターは田原に向かい、練習中の選手たちを取材。元日に向けての抱負を4人の選手たちに聞いた。練習風景とインタビューは22:04から。
西山雄介選手はMGCで悔しい思いをしたが、「パリに向けてチャンスがまだあるというのと、実業団の目標としてニューイヤー駅伝での優勝も1回は経験したいので、2つのモチベーションがあって、少しずつ前を向くことができた」と気持ちを切り替えている。
太田選手は「向かい風が嫌なんで早めに終わらせたいです」と前半の区間を希望。今年は当時在籍していたチームで3区を経験した野中優志選手は「いざ中に入ってみると、すごい雰囲気のいいチーム」と、トヨタに溶け込んでいる模様だ。
前回の優勝を知る⽥中秀幸選手は「1月1日にどれだけの選手がピークを合わせられるか。そこでミスしないのが第一前提」と語り、優勝の確率を「50%」と予言。これには、同期の早川さんも「普段控えめな発言をする田中選手が50%と答える。これは期待したいですね」と太鼓判を押した。
左から田中秀幸、野中優志、西山雄介、太田智樹
優勝の鍵を握るスーパールーキーの田澤選手は駒澤大学の出身。今年の箱根駅伝で花の2区を走り、大学駅伝3冠に貢献した。入社後もトラック10000mで世界陸上に出場している。
社会人になっての変化を「大学の時よりも、身近に応援してくれる人の存在をまじまじと感じます」と答えた田澤選手。ニューイヤー駅伝に向けて「そういった人たちに恩返しの気持ちで走りたいと思います」と決意を新たにした。
太田選手とは互いにトラックの練習パートナーを務める。12月10日の日本選手権の10000mでは、太田選手が従来の日本新を上回る自己ベストで2位、田澤選手も自己ベストで4位に入賞した。若手同士の相乗効果でさらなる成長が見込めそうだ。
「トヨタのメンバー見ても、勝てると思います」と話す田澤選手のインタビューは34:06から。
スタジオでは早川さんが全7区間の予想オーダーを披露。前半に若手、後半にベテランという布陣になっている。実際のオーダーがどうなるか、ぜひアーカイブを見て予想していただきたい。
ニューイヤー駅伝は、1月1日9時15分に群馬県庁をスタート。TBS系列でも8時30分から14時30分まで生放送される。テレビを見ながら応援するも良し、沿道で応援するも良し。2024年が幸先良いスタートダッシュを迎えられるように、ランナーたちを後押ししよう!
また、翌日の箱根駅伝には、田澤選手がテレビ中継に解説で出演の予定。トヨタも大会をサポートしており、センチュリーなどの伴走車がどうなるかが楽しみだ。
年内ラストの放送の締めくくりは、トヨタイムズスポーツの2023年のダイジェスト。1年間の名シーンを7分間の映像で振り返った。
陸上競技
,陸上長距離部
,ニューイヤー駅伝
,田澤廉