2025/05/14

持ち味のボールシェアと堅守が展開できず 2年連続クォーターファイナル敗退


Bリーグのレギュラーシーズンを44勝16敗(中地区2位)で終えたアルバルク東京は、4シーズン連続7回目のチャンピオンシップ(CS)に進出。クォーターファイナルでは千葉ジェッツ(42勝18敗、東地区2位)と対戦した。

CSを前に司令塔のテーブス海は「昨シーズンはクォーターファイナルで負け、今年の天皇杯も決勝で負けてしまいました。あと一歩のところで負けた悔しさをバネにして、アルバルカーズ(ファン)と一緒に優勝したい」と語っていた。選手の誰もが強い思いを持って臨んだCSだったが、千葉ジェッツの3ポイント攻勢の前に持ち味が消された試合となり、2シーズン連続でクォーターファイナル敗戦という結果となった。

GAME1


アルバルク東京 53-78 千葉ジェッツ

(1Q:8-23、2Q:18-16、3Q:23-13、4Q:14-16)

スターター#3 テーブス、#9 安藤、#11 サイズ、#22 ロシター、#75 小酒部

オフェンスリバウンドは相手を上回るも3ポイントを防げず


アルバルクの持ち味であるハーフコートでボールをシェアした展開で試合がスタート。「相手が得意となる3ポイントは打たせない」(デイニアス・アドマイティスHC)という戦略を持って挑んだが、1Qの終盤からは相手の走る展開に押されて0-12のランを許し、15点ビハインドで1Qを追える。

2Qに入るとロシターの速攻、メインデルと大倉の3ポイントが決まって9点差まで縮める。サイズもオフェンスリバウンドで奮闘するものの、千葉はスミスが連続3ポイントを決めてなかなか点差が縮まらず、13点差で前半を折り返す。

3Qも相手の勢いを止めることができず、タイムアウトを請求して立て直しを図るが、焦りからか得点につなげることができず、ディフェンスでも連携ミスが出てしまう。最終クォーターに入っても相手の勢いは止まらず、クリストファー・スミスを中心とした3ポイント攻勢は止まらず。オフェンスリバウンドは相手の9本を大きく上回る23本を確保するものの、24本中13本(54.2%)と高確率の3ポイントを許してしまい、53-78で敗戦となった。

GAME2


アルバルク東京 65-92 千葉ジェッツ

(1Q:14-22、2Q:14-28、3Q:12-20、4Q:25-22)

スターター#3 テーブス、#11 サイズ、#22 ロシター、#23メインデル、#75 小酒部

4Qは互角だったが、相手の爆発を止めることができず


アルバルクの勝利の鉄則は全員でボールをシェアすることと強度の高いディフェンスを仕掛けること。ゲーム1ではオフェンスリバウンドで上回る奮闘を見せており、千葉の3ポイントを防ぐために、ディフェンス面を修正。安藤周人に代わってレオナルド・メインデルをスタートに起用してゲームを開始した。

しかし、1Q終盤あたりから相手にリバウンドを奪われることで速い展開に持ち込まれ、2Qには途中出場の富樫勇樹に5本の3ポイントを含む16得点を決められ、千葉に主導権を握られてしまう。富樫にはディフェンス力のある小酒部泰暉がマッチアップするものの、相手の勢いは止まらず、前半で28-50と22点のビハインド。

後半は安藤やメインデルらが積極的に3ポイントを狙うがゴールには結びつかず、防戦一方となってしまう。40-70と30点差で迎えた最終クォーターは一進一退の攻防で得点の入れ合いとなり、セバスチャン・サイズが力強いダンクシュートを3本叩き込んで気迫を見せて対抗。しかし点差は縮まることなく、65-92と大差をつけられて千葉に2連敗となった。

千葉との戦い終えて司令塔のテーブスは「CSの2試合だけ見ると何も成長できなかったと捉えることもできると思うが、そうは思っていない。一人一人が考えてチームのためにプレーするという意味では間違いなく去年より成長できたので、この経験を財産にしていく」とさらなる努力を誓い、前を向いた。

2年連続でクォーターファイナル敗退となったアルバルク東京。あと一歩の壁を破ることはできなかったが、この悔しい経験を今後も積み上げていき、来季はさらに成長した姿を見せられるよう邁進していきます。今シーズンもご声援ありがとうございました。

デイニアス・アドマイティスHC


「細部でミスが出たことで流れがつかめなかった。

この貴重な経験を来シーズンに生かしていく」

「まずはファンの皆様に、私たちらしくない試合をしてしまったことについて申し訳ない気持ちでいっぱいです。

ゲーム2では、1Qからアグレッシブなディフェンスをして試合に入りましたが、細部でミスが出て相手にセカンドチャンスを与えてしまいました。その結果、流れを完全につかみきれず、終始相手のリズムで進んでしまいました。また、3ポイントの確率が伸びないことで厳しい試合になってしまい、そのことがシーズンを通しての課題でした。

選手たちには、1つ1つのポゼッション、1つ1つのオフェンス、ディフェンスを大切に積み重ねていくことで、最終的に結果がついてくるという話をしてきました。しかし、その通りの結果を残せなかったことが、非常に心残りで、残念でなりません。全体を通しては波のあるシーズンになってしまいましたが、その中で選手たちは貴重な経験を積むことができたので、来シーズンに生かしてくれると思っています」

ザック・バランスキー キャプテン


「2試合とも自分たちのバスケができずに悔しい。

たくさんの応援が力になった」

「CSで敗れて本当に残念な気持ちでいっぱいです。千葉ジェッツに対しては、強みである3ポイントを簡単にやらせてしまい、タフショットを打たせてもそれを決め切られてしまい、相手の良さを出させてしまった2試合でした。

昨シーズンとそこまでメンバーも変わらず、チームとしてよりレベルアップできたと思ったシーズンでした。レギュラーシーズンは大きな怪我もなくCSに全員で臨めたのですが、CSでは2試合とも自分たちのバスケができず終わり、相手の流れに飲まれてしまい、アルバルクらしさや良さがまったく出せずに悔しいです。

今シーズン、いい時も悪い時も、ずっとアルバルカーズ中心にたくさん支えてもらって、全国いろんなところでファンの皆さんの応援が後押しや力になりました。最後のCSで負けてしまったけれど、すごい声援に後押しされて僕たちは本当に幸せでした。今シーズンもありがとうございました」

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