2025/02/06
年齢、性別、障害のあるなしにかかわらず、すべての人が一緒に競い合えるスポーツ「ボッチャ」の日本選手権が1/18、19、スカイホール豊田(豊田市)で開催。
日本全国の予選を勝ち抜いたボッチャのトップ選手ら61人が出場し、技を競い合う熱い2日間となった。
また、大会2日目は、初の試みとして、トヨタアスリートによるスペシャルチームと、2024年HUREAI優勝チーム(サービスパーツ管理部)が対決する特別試合が実施され、多くの人がボッチャで沸くことに。
サブホールでは、ボッチャや車いすバスケ、障害者サッカーなどが体験できるイベント「とよたスポーツフェスティバル」も開催し、来場者は様々なスポーツを楽しんだ。
ボッチャは、互いに手持ちのボールを投げ合って、的となる白い球にどれだけ近づけられるかを競うスポーツ。障害でボールを投げられなくても、ランプ(勾配具)を使えば参加できる。障害の有無や性別、年齢に関わらず、一緒にプレーできるのが特徴だ。パラリンピックの種目でもあり、障害の程度に応じて4つのクラスに分かれる。試合では相手の投球を読み、意図を持って球を投げる戦略性が求められる。
今回の日本選手権の男子個人戦では、ともに昨年のパリ大会で銅メダル(混合団体)を獲得した杉村英孝選手と廣瀬隆喜選手が決勝で対戦。杉村選手が競り勝ち、2018年の大会以来6回目の優勝を果たした。
女子個人戦は、パリ大会の銅メダリスト(女子個人と混合団体)の遠藤裕美選手が、同じくパリ大会日本代表の藤井友里子選手に競り勝ち、大会3連覇を達成した。
6回目の優勝を果たした杉村選手は「ようやく廣瀬君にリベンジをすることができて良かった。やってきたことを試合の中で出せたと思うので、その点では納得いく日本選手権にはなった」と喜んだ。
試合はYouTubeで配信されており、「決勝戦は少し魅せるプレーができた。1人でも多くのボッチャファンがこの大会によって増えることを期待しています」。サブホールでのボッチャ体験会にも触れ、「選手として普及活動にも力を入れて、ボッチャファンを増やしていきたい」と話していた。
遠藤選手は3連覇した今大会について「プレッシャーは感じておらず、今までやってきたことをやるのが第一目標。注目を受けるのは分かっていたので、それをどうやって楽しむかっていうのが今回の鍵」と振り返った。
昨年のパリ大会を経たボッチャの広がりについて聞かれると、「かなり広がった。障害の有無に関わらず、『ボッチャをやって楽しかったよ』とか、『テレビを見ていたよ』っていうのが増えてきた。街を歩いていても声かけられることが増えた」と競技の浸透を喜んだ。
日本ボッチャ協会の來田享子理事は今大会を振り返り、「大会運営に関して言えば、東京大会などを経験し、アップデートさせることができている」と評価。全国でボッチャのチーム数が増えているといい、「新しい地域で立ち上がったところから全日本に選手を出してくれるチームもある」とした。
日本選手権が2年ぶりに豊田市での開催だったことについては、「どんな競技にも聖地と言われるような場所がある。高校野球だったら甲子園、サッカーだったら国立。(この大会も)その1つの大会という風に、選手の皆さんも考えてくれていると思う。施設も充実しており、ありがたい」と話した。
ボッチャは、トヨタ社内でも盛んなスポーツだ。
従業員がボッチャを楽しむことができる場所があったり、部署対抗の大会も開かれている。会社としては、2017年から日本ボッチャ協会とゴールドパートナー契約を締結。従業員による応援、競技の普及活動に取り組んでいる。
年齢や体力に関係なく、誰でも気軽に楽しむことができるスポーツであるボッチャ。シンプルなルールながらも戦略性が求められるため、初心者から経験者まで幅広く親しまれている。
トヨタではHUREAIの大会を開いており、たくさんチームが参加する社内のボッチャ大会もある。
大会2日目は、
トヨタアスリートと2024年HUREAI優勝チーム(サービスパーツ管理部)が
対戦する特別試合が開催し、大熱戦となった。
社内大会で優勝したサービスパーツ管理部と、トヨタアスリートは当日ルールを把握したとはいえ、スポーツのプロとして、両チーム負けられない戦いとなった。
【トヨタアスリートチーム参加メンバー】
鎌田優希 (女子ソフトボール部)
逢澤崚介 (硬式野球部)
高橋峻也 (パラ陸上・やり投)
湯上剛輝 (円盤投)
石田駆 (パラ陸上・短距離)
川口功人 (デフ卓球)
【2024年HUREAI優勝チーム(サービスパーツ管理部)参加メンバー】
三浦稜
伊藤寿弥
服部功暉
ゲームは2エンド開催され、お互い一歩も譲らず、なんと引き分け。
最終的に1投で決着をつけるファイナルスローまでもつれ込むことに。
結果は、野球部のキャプテンでもある逢澤選手のスーパースローにより、
トヨタアスリートチームが熱戦の終止符をうった。
【トヨタアスリートコメント】
逢澤「最後の一投は東京ドームの打席よりも緊張した(笑)みなさんと交流を深めることができていい時間になった。」
【サービスパーツ管理部コメント】
三浦「本当に悔しいので、出直してきます...!」
みなが楽しめるボッチャ。
是非気軽にボッチャ大会に参加し、来年のこの舞台を目指してみてはいかがだろうか?
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