2026/04/15

固定しない強さ。レッドテリアーズ、4連覇への再設計


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4月10日のトヨタイムズスポーツは、女子ソフトボールのトヨタ レッドテリアーズを特集した。


4連覇に向けてJDリーグがいよいよ開幕! 新戦力を加えて、昨年までの強さに甘んじることなく強さを追い求めるチームを取材した。開幕3連戦は負け越してしまったが、あくまでも4連覇への過程。変化を恐れないチームの新たな挑戦が始まる!

昨シーズン現役引退した藤家菜々子さんが久々にグラウンドへ


歓喜の瞬間から約5カ月。トヨタイムズスポーツの生中継でも伝えたJDリーグ3連覇を経て、レッドテリアーズが新しいシーズンに臨む。豊田市にある練習場の桜が咲く季節、今年もあの男がやって来た。


恒例の開幕前取材で訪れたのは森田京之介キャスター。今回は、昨シーズンで現役引退した藤家菜々子さんを伴って、今季のチームの変化にフォーカスした。


藤家さんは2016年にホンダに加入し、22年からトヨタで活躍したキャッチャー。スタメンマスクは切石結女選手に譲ることが多かったが、指名打者や代打としても貢献し、ブルペンや練習で投手陣の大きな支えとなっていた。現在は、トヨタ工業学園でソフトボール部コーチや生徒のサポートを務めている。

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キャッチャーミットを持参して久々にグラウンド入りした藤家さんを見つけ、大黒柱のメーガン・ファライモ投手は駆け寄ってハグ。坂元令奈監督も、藤家さんが抜けた穴を「いなくなればわかるんですよ、どれだけ大きかったのか」と語る。

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昨年までのレッドテリアーズは、長年チームを支えたモニカ・アボット投手、日本代表の三輪さくら投手、そしてエースの後藤希友投手と主戦投手が毎年抜け、逆境をはね返して優勝を果たしてきた。今年は藤家さんらの引退を除くと、成績的な変化は少ない。だが、常勝軍団に向けて内なる変化は起こりつつあった。

坂元令奈監督が起こそうとする変化


2年目の坂元監督がまず語った変化が、リーグ戦全体を通しての意識。「リーグ戦イコール、最後に4連覇するための過程。(去年は)リーグ戦も全部勝つ気持ちでいったんで、(今年は)ちょっと違うかな」と語った。


坂元監督が「この子はこっちなんだな、みたいなのをリーグでいっぱい試したい」と話すと、森田キャスターが「じゃあ、打順が固定されないかもしれない」と指摘。坂元監督は「いいとこ突くよね!」と笑みを浮かべた。

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藤家さんは「去年はある程度決まったメンバーで戦っていく感じでしたけど、今年はそこに2番手、3番手の選手がどんどん出てくることによって、それが常に変化し続けるとところにつながってくる」と解説した。


トヨタは2010年から12年にかけてリーグ3連覇を果たしたが、翌年の決勝では惜敗した。自らを超える4連覇への挑戦に、選手たちにかかるプレッシャーが心配だが、藤家さんは「プレッシャーというよりは、年々楽しみになって、その挑戦を楽しんでいるんじゃないかなと思っています」と太鼓判を押した。


坂元監督のインタビューは13:44から。

実績十分のジェイリン・フォードが加入


監督がキーパーソンに挙げたのが、打線の軸である下山絵理選手、新加入のジェイリン・フォード投手、2年目の浦川美桜選手と野口芽生選手。4人へのインタビューは22:25から。


昨年はケガで苦しんだ下山選手は「自分が打ったらもっと楽に勝てると思っているので、結果でしっかり見せていきたい。打点王を狙っています」と、内なる闘志を秘める。


ホンダからトヨタに加入したフォード投手は、日本で10年近い実績がある。鋭い変化球が武器で、昨年の東地区の奪三振王。藤家さんとはホンダ時代にバッテリーを組み、2年前のダイヤモンドシリーズでホームランを打たれたという関係で、本人を前に「あー悔しかった!」と日本語で答えていた。「(チームは)素晴らしい雰囲気。メグ(メーガン投手)と一緒にお互いを補い合えるのが本当に楽しみです」と新天地での活躍を誓った。

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藤家さんの穴を埋める存在として指名された高卒2年目の2人。浦川選手はベンチで声を出す役割、野口選手は打撃で貢献することを宣言した。森田キャスターが気になったのは、若い2人のまつ毛のメイク。藤家さんは「まつげの調子が声の調子にも関わってくるんじゃないかな」とコメントしていた。

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新キャプテン石川恭子、監督への信頼


新キャプテンに指名されたのが石川恭子選手。本人には不安があったが、坂元監督からはこのタイミングが最適であることを知らされたという。「『ここだと思う』と言われて、監督を信じたいと思いました。監督が『ここ』と言えば、ここだろうと」と信頼の深さを感じさせる。個人としての目標は、“弟子”の島仲湊愛選手から首位打者を奪回することだ。

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チームの中心である1999年生まれトリオ、伊波菜々選手・山田柚葵選手・切石結女選手は生放送中に、スタジオのスタッフ(元硬式野球部の竹内大助さん)に突然電話をかけてきた。藤家さんとの会話に楽しそうな様子が声だけで伝わってくる中で、伊波選手は俊足選手らしい瞬発力のあるボケを繰り出し、山田選手は謙虚な面を見せていた。


まとめの挨拶を任された切石選手は「さらにレベルアップしたレッドテリアーズをお見せできると思っていますので、明日からの開幕でいい勢いがつけられるように、そして4連覇に向けて頑張っていき、ます。(開幕3連戦で)山田がホームランを打ちます!」と締めくくった。


「99年組」からのスタジオへの生電話は38:30から。

藤家さんの開幕スタメン予想が的中


放送では、視聴者からのリクエストに答えて、藤家さんが新人の3選手も紹介。高卒の菅原さくら投手については「恐れるものなく向かってほしい」、葛城双葉選手は「フィジカルを生かした長打力にも期待したい」、井田純麗選手は「バッティングでも守備でも走塁でも全力少女」と評した。


藤家さんは開幕戦のスタメンを、空きとなった指名打者には野口選手、開幕投手にはフォード投手と予想した。これが見事に当たり、6番と7番の打順以外はスタメンを全て的中!

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放送翌日からの開幕3連戦は、4月11日のSGH戦は投手戦のすえ0-1で惜敗。12日の東海理化戦は後半に打線が爆発して10-2で今季初勝利を挙げた。13日の豊田自動織機戦は逆転を許して4-10で敗れた。


開幕ダッシュとはならなかったが、市川愛渚選手が3戦で3本塁打を放つなど、坂元監督がリーグ戦で試そうとしていることがこれから実を結ぶことを予感させる。夏にはW杯のグループステージ(ロス大会予選)やアジア競技大会を挟み、長いリーグ戦でレッドテリアーズがどんな変化と進化を見せるのだろうか。


今年も秋のダイヤモンドシリーズの生配信に向けて、チームに声援を送り続けよう!

毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信しているトヨタイムズスポーツ。次回(2026年4月17日)は、砂漠やジャングルを走破する競技、ラリーレイドを特集する。今年からW2RC(世界ラリーレイド選手権)の最高峰クラスに挑戦している三浦昂選手が生出演。デビュー戦を終えて、トヨタのSUVを強くするために挑んでいることや、胸に秘めた想いなどを深掘りする。ぜひ、お見逃しなく!

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