2026/09/15
9月11日(金)~13日(日)、国内最高峰の「ジャパンビーチバレーボールツアー2026」最終戦が神奈川県平塚市の湘南ベルマーレひらつかビーチパークで開催され、安達龍一/黒川魁(NTTドコモソリューションズ)が昨年の名古屋大会以来 約1年ぶりとなる優勝を手にした。
今シーズン、なかなか結果が出なかった安達にとって、磨き続けてきた武器がようやく実を結んだ、待望の栄冠となった。
「今シーズン まだ優勝していないというプレッシャーがあった」優勝後、安達は正直な胸の内を明かした。
今シーズン、大きな目標に掲げていたアジア競技大会出場。
しかし、シーズン開幕戦となった“第1戦名古屋大会兼第20回アジア競技大会日本代表選手選考会”で、まさかの予選敗退。目指してきた舞台への道が早々に閉ざされた。
「アジア競技大会を目指してやってきて、選考会で敗れたことが今年一番苦しかった」。
その後も国内外の大会で思うような結果を残せず、苦しい時間は続いた。
それでも立ち止まることはなかった。
自らの武器であるサーブとブロックを磨き続け、試行錯誤を重ねてきた。
その積み重ねが手応えへと変わったのが9月2日から開催された「アジア選手権大会」だった。ロサンゼルスオリンピックの出場権がかかる熾烈な大会。
結果は9位に終わったものの、サーブとブロックは外国選手相手に威力を発揮。
「やってきたことや今持っている力はすべて出しきれた。次につながる内容だった」。
大舞台での経験で手にした自信を胸に、安達は今大会に挑んだ。
準決勝の相手は石島/立谷。第1セットを奪われ、追いかける展開となったが、第2セット以降、安達がネット際で圧倒的な存在感を放ち始め、流れを引き寄せる。
「サイン通りに跳んだり、時には無視したり、下がったり、ブロックに自由度を持たせてもらっていることが得点につながり、レシーブとの関係もよくなってきた」(安達)。
相手の攻撃を読み、持ち前の高さを活かしてコースを封じる。
その安達の高いブロックを避けたショットを黒川が素早く反応して拾い上げる。
安達と黒川の鉄壁のディフェンスが相手のミスを誘う。
フルセットの激戦を制すると、決勝戦でもその勢いは止まらなかった。
「120%の気持ちでいきました」そう振り返った決勝戦。
第1セット序盤から一気に勝負を仕掛けた。高いブロックでプレッシャーをかけアウトを誘う。さらには狙いすましたブロックで仕留める。
気が付けば21-10と大きく点差を引き離し第1セットを奪った。
第2セットに入ってもその勢いはとまらない。
今シーズン 精度を高めてきたサーブ&ブロックがさく裂。
まさにモンスター級のブロックで最後まで主導権を渡すことなく圧巻のストレート勝利。苦しい時間を乗り越え待ちに待った優勝を手にした。
今大会、トヨタには1つの大きな目標があった。
「ジャパンツアー完全制覇!」
第1戦、第2戦を若手の水町/黒澤が制すると、第3戦では最年長のマルキが負けじと頂点へ。第4戦は荒天のために中止となったが、第5戦は再び水町/黒澤が優勝を飾った。
迎えた最終戦。
ここで勝てば開催された全大会でトヨタが頂点に立つことになる。
しかし準々決勝で、安達vsマルキのトヨタ対決となったため、安達に完全制覇の期待が託された。
決勝戦。
得点を決めるたびに選手観戦席へ向かってガッツポーズを繰り出す安達。
その視線の先にはマルキをはじめ安達の背中を押すチームトヨタの姿があった。
第1戦からつないできた「優勝」のバトン、安達がアンカーとして「完全制覇」の偉業を成し遂げた。
「プレッシャーが半端なかった。トヨタのチームでしっかり勝ち切れたことが何よりも嬉しかった」 安達の表情にようやく安堵の色が浮かんだ。
そしてもう一つこの優勝には特別な意味があった。「平塚はトッププレーヤーたちが練習している神聖なる地。自分もここで成長してきたので、いつかはその地で優勝したいと思っていた」と優勝の味をしっかりと噛み締めた。

日程:9/20(日)~10/3(土)
大会名:第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)
会場:碧南緑地ビーチコート
〒447-0844 愛知県碧南市港本町1-7
出場選手:水町泰杜、黒澤孝太
※最新の情報は公式ホームページをご確認ください

安達龍一
,ビーチバレーボール
,ビーチバレー
,ビーチバレーボール部