1月19日に配信されたトヨタイムズ放送部に、ラグビー部「トヨタヴェルブリッツ」の後藤彰友GMが出演。ラグビーを知らなかった人でも楽しめる魅力や、“多様性"というトヨタとの共通点についてトークを展開した。
ヴェルブリッツが今年から戦うのは、トップリーグに代わる新リーグ「リーグワン」。各チームが試合の主催者になり、チケットの販売やイベント運営なども行うようになった。高校ではOBである俳優の舘ひろしさんに誘われてラグビー部に入ったという後藤GMが、ラグビーの基本知識やチームの状況などを解説。キャプテンの姫野和樹選手も、VTR出演で今シーズンの意気込みを語った。「ラグビーは細かいルールを覚えなくても、全く問題ありません」と後藤GM。(1)危険なプレーはしないこと、(2)常にボールを奪い合う状況をつくること、(3)常に立った状態でプレーすること、(4)ボールが先頭にあること、の4つの原則さえ知っておけば、気軽に観戦を楽しめるとのことだ。
「OneforAll,AllforOne」という自己犠牲の精神が、ラグビーの特徴。姫野選手も「自己犠牲の精神がなければ、チームに尽くすということができません。仲間のために体を張った後は、何とも言えない満足感と充実感があって、楽しんでるな!生きてるな!って思います」と説明していた。そして、ラグビーは数多くの「多様性」を持っている。後藤GMは「豊田社長もよくおっしゃっている多様性、この視点でラグビーを見ていただけると、激しいぶつかり合いだけではない、新しいラグビーの魅力を感じていただけます。特にトヨタとは共通点がいっぱいありますから、従業員の皆さんにも共感いただけると思います」と話す。同じユニフォームを着ていても、ポジションによって役割や体格は異なる。ヴェルブリッツのチーム内での身長差は最大40cm、体重差は最大56kg。50人の選手のうち、15人がニュージーランドや南アフリカなどの外国籍。25人がプロ契約で、25人が正社員の選手となっている。
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体格や国籍の違いはもちろん、プロ(グリーンのユニフォム)や社員(上半身がグレーの作業着)など契約の形態もさまざま。
姫野選手は「海外の選手はオン・オフのバランスがすごく良くて。ラグビーだけじゃなくて、私生活、(ラグビー以外の)人生を楽しんでいるほうが、よりラグビーも楽しめるし、パフォーマンスも良かったりする。自分が見えてないものを見せてくれるという意味で、多様性というのは素晴らしいと思います」と語っていた。新加入した2019年の南アフリカ代表W杯優勝メンバー、ピーターステフ・デュトイ選手も「大きい身体、小さい身体、足の速い人、足の遅い人、いろんな人が一つの競技をするということが、ラグビーの魅力であり、特別なところだと思います。実際ヴェルブリッツでも国や言葉が違っていて、我々はその障害を乗り越えなければなりません。障害を乗り越えて一体感が生まれ、自分の横でプレーする仲間のために体を張るということもラグビーの魅力だと思います」とメッセージを寄せた。森田京之介キャスターは、豊田社長のこれまでの発言「自分以外の誰かのために」「正解がわからない時代には、多様な選択肢で臨むことが大事」や、新年のメッセージ「仕事以外の時間を楽しむこと」をあらためて紹介し、ラグビーとの共通項の多さに納得していた。
リーグワン初代王者という目標に向けて、姫野選手は「トヨタの理念にもある“なぜなぜ"を、『この練習ダメだったけど、“なぜダメだった?"』というのを一人ひとりに考えてもらって、それが選手の主体性として発言や行動に出てきているので、ベスト4の壁を越えられると思っています!タックルやボールキャリーであったり、その力強さをグランドに来て、観て、感じて、それをまた会社でパワーとして還元していただけたら、僕らとしては嬉しいです!」と語っていた。また、ヴェルブリッツにはトンガ出身の選手が3人おり、1月15日に海底火山が噴火して以降、トヨタのネットワークを使って家族との安否確認に努めていることも報告された。毎週水曜日12:00からYouTubeで生配信しているトヨタイムズ放送部。次回(2022年1月26日)のゲストは、女子ソフトボールで五輪の金メダルを2度獲得し、昨年に引退した峰幸代さんが登場予定。ぜひ、お見逃しなく!