2024/03/13
3月8日のトヨタイムズスポーツは、フリースタイルスキーのモーグルを特集した。北京2022冬季オリンピックの銅メダリストでもある堀島行真選手は、惜しいところで年間王者を逃し続けていたが、モーグル最終戦でついに種目別の年間チャンピオンを獲得! 日本人男子初となる快挙の直前に放送された番組では、今シーズンの堀島選手の強さの秘密や、華麗なエアーの技、意外にも地道な練習に迫った。
日本時間の3月8日夕方、カザフスタンで行われたW杯の第14戦(モーグル種目の最終戦)。堀島選手はここまで年間ランキングでトップに立つ。30ポイント差の2位は、数々のタイトルを独占してきた絶対王者、カナダのミカエル・キングスベリー選手だ。
決勝の1本目でトップに立ったのは堀島選手。勝負が決する2本目は、先に滑ったキングスベリー選手が高得点をたたき出して暫定トップ、最後に滑る堀島選手にプレッシャーをかける。そんな失敗が許されない状況でも、「ダブルフルツイスト」「コークスクリュー1080」と高度なジャンプを冷静に決めて、結果は2位。この日の優勝こそキングスベリー選手に譲ったものの、年間ポイントでは10ポイント上回り、僅差で年間王者に輝いた。
「コブも少し細かく配置して、自分の苦手を克服するために作ったコースですけど。ちょっと厳しいコースを作ったな」と苦笑する堀島選手。世界に一つだけの手作りコースで、技に磨きをかける。取材の模様は12:29から。
特別に堀島選手のヘルメットにカメラを付けさせてもらい、ターンをする映像も披露。外から見ると起伏のあるコースなのだが、撮れたのはほとんどブレていない映像。迫力には欠けたものの、逆に頭の位置がほとんど動かない堀島選手の驚異の安定性を証明することになった。映像は28:12から。
インタビューで堀島選手は、ダブルフルツイストについて「夏の間でも100本以上トライしてきて、今シーズンも試合で6人に残ってからは絶対にやっているので、ちょっとだけ苦手意識が少なくなったかな。あとは点数が出る自信がついてくれば、いつでも使える技になるなと思っています」と語った。
「ランキング2位で最終戦に向かうことはあったけど、ランキング1位で戦うのは本当に楽しみでありますし、絶好のチャンス。自分のアスリートとしての実力を示す場でもありますので。しっかりと今まで通りにやっていくことと、あまり意気込みすぎず自分の1戦を大切にしていきたいなと思います」
堀島選手のインタビューは18:58から。
W杯のモーグルは、1人で滑るモーグルと2人同時に滑るデュアルモーグルの2種目がある。翌日の第15戦を堀島選手が膝のけがの影響で欠場したため、キングスベリー選手がデュアルモーグル種目別と総合での年間王者になることが確定。今シーズンの堀島選手は総合2位に終わった。
視聴者が「キングのスベリ(滑り)」とコメントするほどの絶対王者に並んだが、最後の壁を超えるのは来シーズンの宿題となった。第1子も誕生し、さらに強さと安定感を増した堀島選手の活躍に期待したい。シーズンオフのスタジオ出演やチャレンジもお楽しみに!
放送の最後では、翌日に開幕が迫ったスーパーフォーミュラのプレスカンファレンスの模様を紹介した45:13から。今シーズンは、初の日本人女性ドライバーとなるJuju(野田樹潤)選手や、F2から参戦するテオ・プルシェール選手や岩佐歩夢選手ら、個性豊かなドライバーに注目。主催するJRPの近藤真彦会長は「一人一人のドライバーにいろんなドラマがある。そこも皆さんに見ていただきたい」と話していた。
毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信しているトヨタイムズスポーツの次回(2024年3月15日)は、スーパーフォーミュラの特集! 昨年に続いてスタジオゲストに近藤会長を迎えて、鈴鹿での開幕戦や、今年の取り組みなどについて語ってもらう。ぜひ、お見逃しなく!
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