2025/02/12

社会人の運動部だからできること。元アスリートが挑む、チームと会社への貢献


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2月7日のトヨタイムズスポーツは、アスリートのセカンドキャリアを特集した。現役を引退したばかりの、女子ソフトボール部の原田のどかコーチと、硬式野球部で広報を務める高橋優さんをクローズアップ。立場を変えてチームを支え続ける2人が、現役を離れて気づいたことや、チームと会社への想いなどを語った。初めてのスタジオで緊張する高橋さんは、チームをPRする仕事をやり遂げることができたのか!?

3回目のセカンドキャリア特集、ディレクターもOB


引退した選手たちの第二の人生を番組で特集するのは3回目となる。2023年の放送では、元アスリートたちの新天地での仕事ぶりに密着。2024年の放送は、プロフィギュアスケーターの宇野昌磨さんに現役選手を交えた6人で座談会を開催した。

トヨタには数多くの元アスリートが在籍しており、生放送中にコメントで参加していた女子バスケットボールの銀メダリスト、三好南穂さんもその1人。今回の番組のディレクターは、硬式野球部で高橋さんの先輩でもある竹内大助さんが務めている。

新人コーチ原田のどかのチャレンジ


森田京之介キャスターが取材したのは、女子ソフトボール部レッドテリアーズの練習場。原田コーチは東京大会の金メダリストで、2023年に選手として加入すると、チームはリーグ2連覇を達成。番組で命名された「一家に一台」のキャッチフレーズの通り、どんなチームでも重宝される選手だった。

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練習中は選手に声を掛けてアドバイスしたり、バッティングフォームをスマホで撮影したりしていた原田コーチ。三角コーンを並べるなどの地道な仕事もこなす。練習メニューを自分でアレンジしており、「毎回ちょっと違うメニューで飽きさせない。でも変えずにやるのも大事」と話していた。

選手たちのやり取りは笑顔が絶えず、お互いが楽しんでソフトボールに取り組んでいるという印象だ。

「私のテーマはチャレンジ1年生なので、いっぱいやっていっぱい失敗する。それは坂元監督も掲げていること」と語る。

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原田コーチの取材VTRは9:56から。

思いを言語化して伝えるための努力


原田コーチが現役時代と変わったことは「思いをより言語化するようになった」。選手たちや首脳陣の思いを言語化して伝えることの大切さを意識しているという。「(現役の頃は)最後は気持ちだという感覚でやってたんですけど。掘り下げて言語化しないと、いろんな考え方があるので伝わらないと感じています。家に帰った時に、マイナスな言葉をプラスにする方法を調べたり、本を読んでこういう風に伝えたらどうなるんだろうと思って次の日やってみたり、(選手時代とは)全然違うスキルのところ」と説明する。

「トヨタに来させてもらって、また会社に還元できる場をいただけたというところは、私にしかできない何かがあると自分でも感じています。その何かをしっかり模索して、言語化して伝えていって、会社に貢献したいと思います」

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取材を終えた森田キャスターは「トヨタがスポーツの現場で人材育成を掲げて意識してやっている中で、原田さんの話を聞いていると、“人を育てる人”を育てるというところまで、スポーツの現場にはあるというのを感じました」と感想を語った。

「Yu-Voice」の高橋優が広報に就任


セカンドキャリアのもう一人、硬式野球部レッドクルーザーズの広報・高橋さんはスタジオに生出演。6年間の現役生活で3度の日本一を経験し、「充実した社会人野球生活だったと思います」と振り返る。番組出演を以前から熱望しており、「野球部では絶対的なレギュラーになれませんでしたが、トヨタイムズスポーツでは絶対的なレギュラーを獲れるように頑張りたい」と意気込んでいた。

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現役時代の高橋さんの真骨頂が、試合前のロッカールームでの声出しの際に披露される「Yu-Voice」 。チームメイトたちを鼓舞するために、自前で音源を準備してパフォーマンスを繰り広げる凝りようで、チームのインスタグラムなどでも話題を集めた。その名場面集と、スタジオでの即興パフォーマンスは23:26から。

広報の先輩、森田キャスターからのアドバイス


現在の高橋さんはチームの広報として、SNSの運用やメディア受付を担当。現役時代からの特技とキャラクターが現在の役割につながっている。仕事道具は動画撮影用のスマホと編集用のパソコン。チームのために日々駆け回っており、走り続けて撮影したSNS投稿のおすすめ動画は34:49から。

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駆け出しの広報として勉強中の高橋さんは、「ファンの方々が見たい映像と、こちらが見せたい絵は違う。そこのギャップを縮めていければ」と語る。トヨタの広報部員5年目の森田キャスターに「先輩としてアドバイスをいただければ」と求めた。

森田キャスターは「運動部と、クルマを作っているトヨタ自動車という会社は、取材させてもらっていると、つながっているところはいっぱいあると思うんです。(硬式野球部の)藤原監督とかは会社のメッセージにすごく敏感で、それを自分たちの部に落とし込んで選手たちに伝えることをやっているんですよ。そうやって会社が発しているメッセージを、自分たちの部に持ってくるのはすごく大事なんじゃないかなと。そこがあるからこそ、社会人野球の面白さというか、高校野球や大学野球とは違った形になるし、トヨタとしてのチームのオリジナリティに出てくるんじゃないかなと思います」とアドバイスしていた。

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あのコーチから謎のメッセージVTR


高橋さんが今後の目標を語り、森田キャスターが特集を締めようとした。すると突然、高橋さんは「ちょっと待って、終わっちゃダメです。せっかく来たんで仕事させてほしいなと思って」と粘りはじめた。

2月8日に開催されたファン感謝祭や、6月5日からの都市対抗予選、そして8月28日からの都市対抗の本大会をPRした高橋さん。「まだやらしてください」と押しの一手で、衣浦工場の協力で開発された「球拾い機」を紹介していた。

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広報としてのミッションを終えた高橋さんに、とある先輩コーチからのメッセージのVTR。なぜかラップに乗せて語られるアドバイスに、高橋さんは苦笑いするばかりだったが、アドリブでラップを歌える「見切り発車力」が学べるメッセージVTRは50:41から。

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初めてのスタジオは緊張気味で、心残りがあったという高橋さんだが、硬式野球部が活躍すれば、出演の機会は増えるはず。新人広報が発信するレッドクルーザーズの情報にも要注目!

次回はカーリング吉田知那美選手が生出演!


毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信しているトヨタイムズスポーツ。次回(2025年2月14日)はカーリングを特集する。2大会連続でオリンピックメダルを獲得中のロコ・ソラーレに所属する、吉田知那美選手が生出演。日本選手権を終えて、来年のミラノ・コルティナ大会への代表候補決定戦に向けた現在地や、カーリングの戦略面などを語ってもらう予定だ。森田キャスターは北海道北見市常呂町を訪れ、吉田選手の手ほどきを受けてカーリングを体験。ぜひ、お見逃しなく!

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