2024/04/03
3月29日のトヨタイムズスポーツは、硬式野球部レッドクルーザーズを特集した。昨年の都市対抗野球で優勝したご褒美に、約2週間のアメリカ強化合宿を行ったチーム。「野球の本場でもっと強いチームになってこい!」という豊田章男会長の激励に応えることができたのか? それとも単なるバカンスだったのか? OBの竹内大助さんが現地で選手たちを密着取材した。
トヨタイムズの野球中継の解説でおなじみの竹内さんも、現役時代の2016年に都市対抗を制し、優勝旅行を経験している。当時の写真を見ると、どちらかといえばバカンス感が満載。野球道具を一切持って行かなかったチームメートもいたそうで、竹内さんは番組の最後にこっそり名前を明かしていた。
それと比べれば、今回のアメリカ強化合宿は野球漬けの生活。選手たちは大きな刺激を受けたようだ。竹内さん撮影で嘉陽宗一郎投手や渕上佳輝投手らを直撃したインタビューは8:00から。
宮崎選手は「長打力とか足が速いとかじゃないんで、全体的にレベルを上げてやっていきたい」と語る。「物怖じしなくて周りが見られる。パンチ力と肩の強さが持ち味」と辰巳智大コーチも評価しており、徳本健太朗選手、逢澤崚介選手、多木裕史選手ら不動の外野陣の一角を狙う。
三塚選手の魅力は長打力。「トヨタは守備が上手くて足が速い選手が多い中で、飛ばせる選手がいると強みになる」と本人も話しており、引退した樺澤健さんの穴を埋める活躍を目指す。
増居投手は「初回からねじ伏せるぐらいの球を投げたい。じゃないとトヨタでは投げさせてもらえないことを去年1年間感じた」と、今年のテーマに「圧倒」を掲げる。ドジャースとの試合では、クリス・テイラー選手の1打席目にホームランを打たれたが、2打席目は修正して三振に抑えた。相手チームからは「クイックが速くてすごく差し込まれた」と評価を受けている。
加藤選手は昨年1年間はケガで投げることができなかったが、ストレートの威力は圧倒的だ。練習試合を終えて「変化球で空振りを取ったりカウントを取ったりという面で課題が残った」と語る。
今年はフォークと真っすぐで勝負したいという細川投手は「2イニング目以降はしっかり自分の意思を持って投げられて、フォークも最後に空振り三振を取れたので収穫だった」と振り返っていた。
合宿の後半はダラスに移動。TMNA本社を訪問して世界に展開するトヨタを肌で感じ、野球教室では現地の子どもたちと交流した。
TMNAでは、アメリカの野球やチームに対する考え方などについて、役員らと話し合った。佐竹功年投手が感じたのは、メジャーリーガーとマイナーの環境の差。現地の文化に直接触れて、日米の違いを理解することは、若手だけでなくベテランにも大きな学びへとつながった。
TMNA訪問の模様は32:26から。
練習漬けの日々の合間には、現地のアクティビティなども楽しんで結束を強めた選手たち。「大切なのはトヨタの仲間や皆さんの応援だということが身に染みて分かりました」という細山田武史コーチのコメント42:37も、なぜか2本撮りと充実している。
帰国したチームは、4月から日本選手権大会の出場権獲得を目指してJABA大会を転戦。今年は都市対抗の予選が免除されたため、5月下旬に関東遠征を行う予定だ。
そして東京ドームでの都市対抗の初戦は、7月19日の夜に決定している。アメリカで大きな気づきを得た注目の2年目ら若手選手たち、頼りになる中堅やベテランに、新人選手が加入。さらに強くなったレッドクルーザーズにとって、連覇は目標ではなく通過点だ。
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